WORKS JUU掲載の施工事例

CASE249 三浦建築設計/ T邸

“この桜を眺めて暮らしたい” 一本の木から始めた家づくり

 ブラウンと白で統一され、落ち着いたモダンな印象のT邸。3メートルある天井高と、広々としたLDK、ワイドサイズの大開口サッシが相まって生み出す開放感は抜群だ。この大きな窓からは、庭の桜の木が見える。「実はこの一本の桜の木を眺めて暮らしたいという思いから、家づくりをスタートさせたんです」とTさんは穏やかに振り返る。
 家づくりのために土地を探していたTさん夫妻。方々の土地を見て回ったが、最終的に最も気に入ったのが妻のKさんの祖父が所有していた土地だった。「もともと畑だったんですが、そこに一本の桜の木があって、これを眺めて暮らせたらいいなと設計士さんにご相談しました」とKさんも語る。リビングはもちろん、リビングに面したタイル張りのテラスからも、ダイニングの窓からも桜の木を眺めながらTさん夫妻は四季の移ろいを感じることができるという。
 平屋での生活を希望していたというTさん夫妻。というのもKさんの仕事は介護職で「仕事柄、老後の生活の安心を考えると1階で生活が完結するようにしたいという思いが強かった」と話す。T邸では主寝室や水回りなど生活に必要なものはすべて1階に集約。水回りへは車椅子1台と介助者がスムーズに入れるゆと
りの動線が確保されている。Kさんの仕事から得た実感に基づいたプランニングだ。2階は家族が増えるなどライフステージの変化に合わせて柔軟に使い方を変えられるようなプランを採用した。
 「ちょうど冬場に家づくりをスタートしたのですが、内覧会で〝ああ、暖かいなぁ〞とつくづく感じたのが三浦建築設計の家だったんです」とTさん。一年で最も寒い時期も快適に過ごせたことから、住まいへの満足感と愛着もいっそう深まったと語った。

DATA
床材複合(合板)フローリング、
クッションフロア、
サニタリーフロア
内壁材ビニールクロス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材金属系サイディング、
樹脂系サイディング
UA値0.36W/㎡K
C 値0.33c㎡/㎡

設計・施工 / 株式会社三浦建築設計 | 竣工 / 2020/8
構造・工法・規模 / 木造FP工法・2階建 | 敷地面積 / 830㎡(250坪)|床面積 / 184.10㎡(55.57坪)/ 1階 101.61㎡(30.79坪) 2階 45.23㎡(13.70坪)インナーガレージ 37.26㎡(11.24坪)

暖房設備 / ヒートポンプエアコン 床暖房、ヒートポンプ式床暖房(電気)| 給湯設備 / エコキュート(電気) | バス / Panasonic | トイレ / Panasonic アラウーノ | キッチン / Panasonic | 調理設備 / IH | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eトリプルガラス | 断熱材 / ウレタンフォーム | 換気システム / 第1種換気

建築総工費 / 3,200万円台(税別)
坪単価 / 55~60万円(税別)