WORKS JUU掲載の施工事例

CASE250 アベ建 / S邸

リビングからのパノラマビューで 庭との一体感を演出した住まい

 リビングに一歩足を踏み入れると、モミジやマツなどの立派な庭木がリビングの大きな三連窓から目に飛び込んできた。「土地を購入したときからもともと生えていました。邸宅の庭の名残なのでしょう。一朝一夕にこういう庭はできませんから、ぜひこの庭を生かした空間づくりをとアベ建さんにお願いしました」と話すSさん。リビングは平屋ながら2階建分の天井高があり、大空間で
このダイナミックな庭の景観とも一体感がもたらされている。
 Sさん一家は体に優しい自然素材を積極的に使うことと、和モダンのデザインの実績があること、そしてもちろん雪国だけに断熱・気密性を確保する技術にも長けていることを条件にビルダーを5年以上かけてじっくり探した。「アベ建さんに決めたのは、この3 つの条件をクリアしているだけでなく、木の特性を知り尽くした適材適所の〝木使い〞が非常にうまいと感じたからです」とSさんはビルダー選びを振り返る。
 コンパクトな平屋の場合、家族との距離が自然と近くなるものだが、S邸の場合、大きなLDKを設けたと同時に、家族それぞれにも個室を配置することで、家族団らんの時間と個々の独立性の両立を実現している。それぞれの個室から水回りへのアクセスがいいように、独立洗面台を中心とした回遊動線も導入した。土地の広さが生むゆとりをうまく活かした配置である。
 「雪おろしや寒さ対策など、秋田ならではの気候に対応した上で、アレルゲン等を含まない自然素材を積極的に使った住まいになりました。木目もきれいだし、和モダンということもあって落ち着く空間に仕上がりましたね」とSさんも満足げ。幅広い年齢層が「住みやすい」と素直に感じられる住まいとなった。

DATA
床材無垢(クリ)
内壁材塗り壁(ケンコート)、
木材(ヒノキ) 
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材ガルバリウム鋼板

設計・施工 / 有限会社アベ建 | 竣工 / 2020/7
構造・工法・規模 / 木造軸組工法・1階建 | 敷地面積 / 943.59㎡(285.44坪) |床面積 / 147.62㎡(44.66坪)/ 1階 147.62㎡(44.66坪)

暖房設備 / ヒートポンプエアコン(電気) | 給湯設備 / エコフィール(灯油) | バス / TOTO サザナ | トイレ / TOTO ピュアレスト | キッチン / TOTO ザ・クラッソ | 調理設備 / IH | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / 吹付ウレタン | 換気システム / 第3種換気

建築総工費 / 3,000万円台(税別)
坪単価 / 65~70万円(税別)