WORKS JUU掲載の施工事例

CASE248 ミノル建築 / K邸

見晴らしのよい場所に建つ 三角屋根のデッキがある家

 住宅地のなかでも高台の中腹にあるK邸は抜群の眺望に恵まれた好立地。三角屋根と木目調の外壁はさながらログハウスのようで、
自然にも恵まれたこの土地の景観にしっくりとなじんでいる。
「今後家族が増えることもあると思いますが、
最終的には私たち夫婦が歳をとってからも住みやすい家を建てようということで家づくりを始めました」とKさん。
寝室など生活に必要なすべてが1階にレイアウトされていることからも、
Kさん夫妻が老後の生活までイメージして住まいづくりを進めたことがよくわかる。
 リビングは大きな窓の先にデッキがある。キッチンの勝手口からは外の土間空間にアクセスできる。土間の水栓は庭仕事などで使うほか、愛犬の足洗い場としても活用しているという。リビングの一角には愛犬専用の留守番スペースも誂えてあり、
愛犬との暮らしを楽しむための住まいにもなっている。
 K邸のプランでユニークなのは、ウォークインクローゼットやパントリーが寝室への通路を兼ねている点だ。
「寝室はプライベートな空間だから私たち夫婦しか行かないので、どうせなら使える空間にしようと」と妻のAさん。
廊下の分を居住スペースに回せることで、いっそう広々とした居室になっている点は見逃せないメリットだろう。
 Aさんは「家を建てるなら三角屋根がいい」というデザイン上のこだわりがあった。「 〝三角屋根にするなら2階があってもいいのでは〞とミノル建築の松本さんにアドバイスをいただきました。そこで2階は用途をあえて限定せずにデッキとホールに大きな一部屋、という間取りにしました」とAさん。洋室は必要になったら個室として使うことも、壁で仕切ることもできる。1階のみならず2階にもデッキを設置したことで、季節の良い時期はここで晩酌をするなど、夫婦二人にとってゆとりの空間になっている印象だ。「近々ハンモックをホールに置きたいですね」と話すKさん。広い庭にはドッグランと自分たち好みの庭をつくる計画もある。
「住みながら家が進化するのっていいですよね」と話すKさん夫妻の笑顔は明るく輝いていた。

DATA
床材無垢(赤松)、クッションフロア
内壁材ビニールクロス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材窯業系サイディング

設計・施工 / 有限会社ミノル建築 | 竣工 / 2020/10
構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 488.48㎡(147.47坪)|床面積 / 105.29㎡(31.78坪) / 1階 74.66㎡(22.54坪)2階 30.63㎡( 9.24坪)

暖房設備 / ヒートポンプエアコン(電気)| 給湯設備 / エコキュート(電気) | バス / TOTO サザナ | トイレ / TOTO GG-J2 | キッチン / TOTO ミッテ | 調理設備 / IH | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / 吹付ウレタン | 換気システム / 第1種換気

建築総工費 / 1,500万円台(税別)
坪単価 / 45~50万円(税別)