WORKS JUU掲載の施工事例

CASE393 積水ハウス 秋田営業所 / S邸

好きな絵画をシンボルに  ピットリビングのある家

 玄関からすぐのドアを開けると、広いLDKのゆったりとした空間に誘われるS邸。LDKとリビング階
段の吹き抜けが相まって実際の帖数以上に広さを感じる空間だ。
 Sさん夫妻は、秋田に住み始めて1年が経ったころ家を建てようと考えるようになったた。二人が家づくりで重視したのは、「のんびりと過ごせ、居心地が良い家」。一段下がったつくりになっている「ピットリビング」と呼ばれるリビングは、展示場で見つけぜひ取り入れたいと考えた。1段低くなったピットリビングは、天井までの高さが出る一方で、スペースを区切ることでこもり感が生まれる。人が集まりやすく、くつろげるのが最大の特徴だ。スポーツ観戦が趣味であるSさんにとって、ゆったりとテレビに集中できるピットリビングはまさに特等席。「深夜のテレビ観戦等でも音量を気にせずに楽しめます」と笑顔を見せる。
 2階ホールはセカンドリビングとして使用している。妻のKさんは「夫婦のどちらかが静かに過ごしたいと思ったとき、それぞれの居場所が作れるのもうれしいです」という。この家の印象を決めているのは階段ホールのアクセントウォールだ。注文住宅ならではの特別感のあるスペースを設けたいと考えていたところ、Kさんが大好きだというゴッホの「花咲くアーモンドの木の枝」の絵がモチーフの壁紙があることをSNSで見つけたという。早速昇降時、1階のLDK、2階のどこからも壁を楽しめ、インテリアのアクセントというよりもこの家のシンボルと呼べる存在だ。
 Sさんの妻は、できる限り生活感を感じさせるようなものは見せない収納にし、すべて定位置に収まることを重視した。一方で、仕事柄多いという蔵書は壁一面を本棚にして見せる収納とすることで、夫婦どちらが見ても取り出しやすい。「生活用品に定位置を作ったことで掃除が楽しくなりました」とKさんはにこやかに話す。
 引っ越してきてさらに妻の笑顔が増えたと話すSさん。今日1日頑張った自分たちが明日に向けた活力をチャージできる家は、Sさん夫婦のこれからを見守っている。

DATA
床材挽板(無垢3層)フローリング、
カーペット、ハイクッション、
クッションフロア
内壁材オレフィンクロス、
タイル、オレフィンクロス
屋根材陶器瓦
外壁材コンクリート

設計・施工 / 積水ハウス株式会社|竣工 / 2023/6|構造・工法・規模 / 鉄骨造・2階建 | 敷地面積 / 241.18㎡(73.25坪)|床面積 / 171.21㎡(51.78坪)/ 1階 78.92㎡(23.87坪) 2 階 61.11㎡(18.48坪)

暖房設備 / エアコン(電気)、床暖房(ガス)| 給湯設備 / エネファーム(ガス)| バス / TOTO サザナ | トイレ / 1階 ネオレスト、2階 積水ハウスオリジナル | キッチン / LIXIL リシェル | 調理設備 / IH | 窓仕様 / アルミ樹脂複合サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / グラスウール | 換気システム / 第1種換気 | 太陽光発電設備 / 4.8kW | 長期優良住宅 | ZEH | 耐震等級2

建築総工費 / 5,000万円台
坪単価 / 95~100万円
太陽光発電設備費用 / 150万円