家族がのびのび過ごせる 快適な全館空調の住まい

　秋田など寒い地域に住む場合、暖かく冬を過ごせることに重点を置くのは当然のことかもしれない。一方、Ｔさん夫妻はこのように考えた。「冬暖かい家というのは今や珍しくない。最近は夏の暑さも厳しいので、夏も涼しい家が必要」。松美の家のエアシスは家庭用エアコン１台で全館冷暖房が可能となることから、ビルダー採用の決め手の一つとなったという。
　採光を重視したＬＤＫは各所に窓が配置され、いつも明るく過ごすことができる。玄関とＬＤＫ間の仕切りドアを一部すりガラスにして、外光を導き入れる工夫も。小上がりになった和室には緻密な職人技が光る建具が目を引く。妻のＭさんの実家が建具業を営んでいて、造作家具や建具の多くが施主支給という。数年前からビルダーの選定を始めていたＴさん夫妻。実家を通じた縁があったこと、全館冷暖房が魅力だったことなどから松美の家に決めた。
　「横並びのダイニング、小上がりなど希望は出していましたが、具体的に細かく考えたのは打ち合わせが始まってから」というＴさん夫妻。設計担当の赤川さんとの出会いが大きかったと振り返る。「イメージを伝えると、私たちの思いを汲んで形にしてくれました」とＭさんは話す。また、「来週までここまで決めてもらえば大丈夫」などと決断までに時間を取ってくれ、自分たちのペースで建築を進められたことも満足につながっているという。
　「子ども2人が元気に飛び回っても気兼ねのいらない環境が気に入っています。家族みんながリビングでのびのびと過ごせています」とＴさん。「キッチンに立ちながら、子どもが何をしているか分かります。お互いの息づかいを感じながら家族が思い思いのひとときを過ごせる幸せを実感しています」と、Ｍさんも口を揃えた。