愛着のあるコレクションを眺めて暮らす アメリカンスタイルの住まい

　造作のアイランドキッチンを中心としたLDK。キッチンの存在感が抜群なのは、そのレイアウトのみならず、重厚感のあるダークトーンのカラーでコーディネートされていることもあるだろう。「内装や家具は古き良き時代の映画に出てきそうな色をイメージしました」と妻のKさん。床面には存在感のあるダマスク柄のクッションフロアや濃淡のコントラストが鮮やかな無垢材のアカシアを使用した。
　リビングはカバードポーチに面している。リビングの吹き抜けを見上げると、Tさん夫妻の洋服とスニーカーのコレクションを眺められるオープンクローゼットがまるでディスプレイのように目に入る。アメリカンカジュアルが好きだというTさん夫妻の「リビングにいながら好きな洋服を常に眺められるようにしたい」という要望を叶えた形だ。アメリカのポップカルチャーが好きだという夫妻にとって、アメリカ・西海岸の住居にルーツを持つサーファーズスタイルの住まいを選択したのも自然な流れだったことだろう。
　T邸は随所にTさん夫妻の「好き」を詰め込んだ住まいに仕上がっている。Kさんは「夫婦二人の住まいなので、広さはそこまで必要ないと考えました。その代わり、キッチンのレイアウトや見せる収納など私の希望を優先して叶えていただきました」と家づくりを振り返る。Tさんも「設計を担当してくださったインデュアホーム秋田の茂木さんとは車やファッションなど趣味も合うので、安心して任せることができました」という。Kさんも「私たちの希望をここまで盛り込んでくれて、他にもいろいろ回りましたが、この設計は茂木さんでないとできなかったと思いました」と口をそろえる。
「生活してみると、見た目だけじゃない、住みやすさのための工夫がいろんなところにあるのも好感を持ちました」とKさん。住みやすさと好きなものに囲まれた充実感、いずれも叶えた住まいが趣味を存分に楽しむ幸福な毎日の舞台となっている。