木の温もりに包まれる 愛犬との暮らし

　夫婦で理容室を営むIさん夫妻は、店舗兼住宅の建て替えを積水ハウス建設東北に託した。「木を使った家を手掛けているハウスメーカーや工務店を探しました。積水ハウス建設東北さんの展示場に行った際、自分たちの好みに合った家づくりができそうだと感じ、お願いすることに決めました」とIさん夫妻。「店舗も兼ねていたので建て替えにかかる期間を最短にしていただけたのも助かりました。ウッドショックの最中にありながら、希望通り木をふんだんに使った家が建てられたことに、大手ならではの機動力を感じました」と感謝の言葉を並べる。
　〝グリーンのお店〞として親しまれていたという前店舗のイメージを新店舗にも引き継ぐべく、店舗側にはグリーンのドアを設けた。新しいファサードはお客さんにも好評だという。「2席の小ぢんまりとしたお店で、夫婦でゆったりと仕事ができたら」と夫のMさんは話す。
　住居用の玄関は北側にし、土間玄関を介して住宅と店舗がつながるようになっている。「玄関から入ってすぐLDKという配置に当初は抵抗もありましたが、実際に住んでみると使い勝手がよくて。お店に近い方の上り口からリビングにすぐ行けるのもいいし、住居用の玄関に近い方から犬の散歩に出たり、買ってきたものを運び入れたりするのも便利です」とＨさん。
　愛犬との暮らしやすさも欠かせない条件だったというIさん夫妻。「仕事の合間に愛犬の様子が見られるようになっているのもよかった」と妻のHさんは喜びをにじませる。LDKの床には愛犬も快適に過ごせるよう、木質のやわらかい無垢のパイン材を採用した。Mさんたっての希望だった畳敷きの小上がりは、愛犬も行き来しやすいよう床面からの高さを調整。地窓からの光も差し込む小上がりは風通しもよく、夏場は愛犬のお気に入りの場所になっているそう。「普段は寝転がって休むことが多いですが、これから仲間と集まれる場にしていきたいですね」と楽しげに話すＭさん。
　家づくりには、娘のAさんの協力も大きかった。積極的に情報収集を進め、サンプルを取り寄せるなどして忙しい両親をサポートしたという。「両親が年齢を重ねても住みやすいよう、寝室の近くに水回りを配置していただきました」とAさん。リスタートした店舗兼住宅で、夫婦の穏やかな暮らしが紡がれていく。