太陽光などを最大限に活用 南向きの大きな窓の家

　南側全体が天井までの窓になったLDKの大空間がI邸を特徴づけている。「訪れたお客さんはもれなく、大きな窓の眺めに歓声を上げて喜んでくれます」とIさん夫妻は笑顔で語る。キッチンの棚には引き戸が設置され、壁を生かした収納なども駆使。すべての物が整然と配置され、配線なども巧みに隠されている。「子どもがいても雑然とした雰囲気にならないように」と、Iさんたちは細部まで気を配った。
　「できれば平屋にしたかった」というIさんの希望を受け、生活に必要な機能を1階に集約。2階は子ども室および寝室のみのスペースとした。行き止まりのない回遊動線にするのも重要なポイントだ1階中央、廊下に囲まれたスペースは、男女別に使用する2つの大きなウォークインクローゼットに割り当てている。「子どもたちが家の中で動き回れるように」とのIさんの思惑以上に、子どもたちは日々走り回って過ごしているという。
　「ヨシの家のリフォーム先や物件を見て、第一に住宅の断熱・気密性能がしっかりしているところが好印象でした」とIさん。「これだけの大きな窓を付けるには、相当の断熱性能でないと難しいですから」と言う。「この大きな窓は太陽の光、熱を取り込む仕掛けであり、この家を象徴するパーツにもなっています」とヨシの家の山田さん。3.5メートルの天井高を持つLDKの開放感と温熱環境の快適さには住んでみていっそう満足しているとIさん夫妻は口を揃える。
　あわせてIさん夫妻が重視したのが「家事がスムーズにできること」。子ども4人の大家族ということもあり、妻のKさんの家事負担の軽減は欠かせない。パントリーやランドリールームに加え、キッチンはミリ単位の精度で収納スペースを調整し設けた。「おかげで使い勝手は抜群。毎日の家事がストレスなくできて本当に助かっています」とKさん。家族の暮らしやすさに重点を置いた機能的で居心地のよい住まいは、「世界一のおうち」と子どもたちも絶賛しているという。