WORKS JUU掲載の施工事例

CASE340 積水ハウス 秋田営業所 / R邸

住み開きで叶える 地域に開かれたアトリエ兼住居

「制作に打ち込める環境がほしい」という思いを、Rさんは長年あたためてきた。子育てと親の介護に区切りがついたのを機に人生の第二ステージを始めたいと、自宅の建て替えを決意したという。北欧産のコケを使った装飾品「モスアート」の作家として活動するRさんは1階をアトリエ、2階を居住スペースとする職住一体の住まいを完成させた。
 Rさん自慢のアトリエが1階の大部分を占める。大きな壁面にはさまざまな作品やコレクションをまとめてディスプレイされている。アトリエの中央には自作のモスアートを配した特注のテーブル。すぐ取り出せるよう材料や道具類は壁面の棚に収めた。「地域の人が気軽に訪れて、わいわいと過ごせるスペースにしたかったんです。作り方をいわゆる住み開きというやつですね」とRさん。アトリエにはキッチンも備えており、友人が訪れて一緒に食事を作ってて楽しむこともあるという。
 西と北が道路の角地で、敷地が道路より高くなっている。西側の道路から直接入れるビルトインガレージを設けるために、ガレージ部分の土地を掘り下げた。Rさんがぜひとも叶えたかったアトリエとビルトインガレージの施工ができることと、担当者との相性がよいと感じた積水ハウスを選んだという。
 2階は完全にプライベート空間とし、Rさんの居住スペースはLDKと寝室が隣接するワンルーム型。「壁紙、収納の配置など細かいところにまで好みのものを選ぶことができました」とRさんは満足そうに話した。 介護を経験したRさんは、将来を考えると居住スペースは1階がいいと思っていた。そこで出した解決策が階にも住めるように設備を整えておくことだった。必要になったら浴室などを作れるよう、スペースや排水設備がある。上下階にキッチンがあるのも将来を考えてのことだ。「いざとなったら生活の場を1階に移し、2世帯住宅として住むこともできます」と、自宅で暮らし続けられる安心感も手に入れた様子だ。

DATA
床材挽板(無垢3層、ナラ)
内壁材紙クロス
屋根材ALC+シート防水
外壁材セラミック系サイディング

設計・施工 / 積水ハウス株式会社 | 竣工 / 2022/2 | 構造・工法・規模 / 鉄骨造(軽量鉄骨造)・2階建 | 敷地面積 / 234.41㎡(70.09坪)| 床面積 / 168.84㎡(51.07坪)/ 1階 53.27㎡(16.11坪)2階 89.14㎡(26.96坪)インナーガレージ 26.43㎡( 7.99坪)

暖房設備 / ヒートポンプエアコン(電気)、床暖房(ガス)| 給湯設備 / エネファーム(ガス) | バス / 積水ホームテクノ BCHEⅢ | トイレ / 1階 TOTO レストパル 2階 TOTO 積水ハウスオリジナル | キッチン / クリナップ STEDIA | 調理設備 / 1階 IH、2階 ガス | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / グラスウール屋根、ロックウール基礎断熱、ポリスチレンフォーム | 換気システム / 第1種換気 | 太陽光発電設備 / 5.4kW | 長期優良住宅 | 耐震等級2

建築総工費 / 4,600万円台
坪単価 / 85~90万円
太陽光発電設備費用 / 160万円