家族みんなの顔が見える 北欧モダンの家
見せる収納や造作のキッチンやダイニングテーブルがまるでカフェのような印象のT邸。床や勾配のある天井に取り入れたブラウンと壁面の白のコントラストの空間が印象的だ。
Tさん夫妻は、家を建てるなら、断熱がしっかりしていて暖かいことと同時に、ナチュラルな雰囲気で家族の心が温かくなるような家にしたいと考えていた。「帰ってきた家族がホッとできるように、シンプルでぬくもりが伝わる北欧モダンのインテリアを取り入れたいと構想を温めていたんです」と妻のNさんは話す。
断熱を重視したのはNさんが寒がりだったことも大きかった。8社を回っても断熱性能にそれほど大きな差を実感できず、ビルダーを決めかねていたという。そんななかコーラリー菊地建業のモデルハウスを訪れた際に「断熱だけはしっかりとビルダーに話を聞いたほうがいい。住まいの重要な部分だから」とアドバイスを受け、菊地さんならば信頼できると思い、住まいづくりを任せることを決めた。
Tさん夫妻の要望は空間を区切らずにワンフロアで過ごせること。今は子どもが生まれたばかりだが、将来子どもが成長しても家族の気配が感じられ、お互いの顔が見える暮らしがしたいという思いがあったからだ。寝室や子ども部屋にあえてクローゼットはおかず、一カ所にクローゼットをまとめたのも家事効率アップのほかに、家族のコミュニケーションを重視したいという考えからだ。また、2階の廊下もファミリースペースに仕上げ、できるかぎりお互いの存在を感じられるように工夫を凝らしている。
住みはじめて5か月あまり。Nさんは「寒がりの私が薄着でいられる快適さです」と微笑む。新しい家は家族の笑顔を増やす存在になっている。
DATA
床材 | 無垢(ナラ)、Pタイル |
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内壁材 | ビニールクロス |
屋根材 | ガルバリウム鋼板 |
外壁材 | ガルバリウム鋼板 |
設計 / 阿部まさみ建築設計事務所 | 施工 / 有限会社 菊地建業 | 竣工 / 2022/7 | 構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 242.38㎡(73.32坪)| 床面積 / 143.38㎡(43.37坪) / 1階 73.99㎡(22.38坪) 2階 53.70㎡(16.24坪)インナーガレージ 15.69㎡(4.75坪)
暖房設備 / エアコン(電気)| 給湯設備 / エコジョーズ(ガス) | バス / TOTO サザナ | トイレ / TOTO ネオレスト | キッチン / TOTO クラッソ | 調理設備 / ガス | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eトペアガラス | 断熱材 / グラスウール・ロックウール | 換気システム / 第3種換気
建築総工費 / 2,400万円台
坪単価 / 60~65万円