ゾーン分けで叶える 人の集まる居心地のいい家

　Tさん夫妻は、2年前に子どもが生まれたのをきっかけに家の新築を考えるようになった。さまざまなビルダーに足を運んだが、その提案がどれも自分たちの意に沿わず、なかなか新築に踏み切ることができない日々が続いたという。あるとき『JUU』で見たのをきっかけに出かけた無料相談会ですずきよの家の鈴木さんに出会った。雑談を交えながらのカウンセリングを経て、できあがった提案プランを見てTさんは自分たちのライフスタイルを考えてもらい、要望も叶った内に「コレだ！」と思ったと話す。
Tさんが重視したのは、「人が集い、楽しめる家」だった。というのも職場のクラブチームで野球を続けているTさんのもとには、週末になるとよく友人が遊びに来るからだ。そんなTさんのライフスタイルを反映して、アウトドアリビングのように使えるデッキと秋田杉を使った外壁も印象的。インナーガレージを備えたボリュームある外観を木材や塗装、高さの調整などにより柔らかな印象でまとめ、外部に圧迫感を感じさせない穏やかなたたずまいだ。リビングには小上がりになった畳スペースも設けられている。約15センチメートルの程よい段差はベンチのように腰掛けることもできるため、友人たちが遊びに来る際に重宝するという。
　一方、妻のAさんが家づくりで重視したのは、キッチンまわりの動線とそれぞれのエリアに設けた収納だ。以前のアパート暮らしでは収納が十分ではなかったため、フロアにじかに荷物を置くことがストレスに感じることもあった。今は2階のフリールームを中心に、エリアごとに必要なものを収納できるようになり、家事効率もアップしたという。
　子育て真っ最中のT夫妻は子ども部屋を壁で仕切れるようにしたり、宿題をできるようにリビングにワークスペースをつくったりとライフステージの変化も意識したつくりを積極的に採用。「子どもの成長を新居とともに見守っていきたい」。笑顔でこう話す2人の前で子どもが元気に駆け回っていた。