同じ敷地に並ぶ親子の家 それぞれに暮らしやすく

隣接する敷地に、Sさん夫妻の2階建てとSさんの母Mさんの平屋が並ぶ。
それぞれの世帯が自分らしく生活できるように。好みやアイデアを盛り込んだ住まいになっている。
　結婚を控えたSさんたちは、見学した凛粹憙のモデルハウスを気に入り購入することに。
凛粹憙が手がける住宅の「白と木」をベースとするデザインや無垢材の温かみ、
間取りを生かす造作に引かれたという。
加えて、隣接する分譲地にMさんが一人暮らしをするための平屋を新築することになった。
　S邸は、土地の形に合わせた変形のサンルームが大きな特徴だ。
リビングとサンルームとは開閉できる扉で仕切られているため、干した洗濯物が視界に入ることはない。
たっぷりとした広さがあるのは収納スペースも兼ねるとの設計意図からだ。
また、扉を開ければリビングの延長にもなるので、将来子どもの遊ぶスペースにするなど
ライフスタイルの変化に応じた使い方もできるという。
LDKは造作の棚などで収納力もあり「家具を置いても狭く感じることがない。
床面がフラットなので掃除もしやすいです」とＳさんと妻のNさんは住み心地に満足しているという。
　一方、Mさんの要望はこうだった。「普通の住宅には見えない、雑貨屋さんのような家にしたい」。
いくつか要望を伝えたものの、間取りやデザインについてはビルダーに一任した。凛粹憙の吉田さんは、
アイキャッチになる外国製の真っ赤なビンテージドアを提案。ドアを開けてのぞいてみたくなる風情で、白い外壁にも映える。
　Mさんは書籍や趣味関連などたくさんの持ち物があり、それらを収納するのも課題の一つだった。
吉田さんはMさんが収納したい物量を確認した上で、リビングの壁面収納と、大容量のウォークインクローゼットに収めた。
おかげで「好きなものに囲まれた暮らしができています」とMさんは話す。
　これから家族としての暮らしを築くSさん夫妻と、2匹のネコとの気ままな毎日を楽しもうというMさん。
付かず離れずで、お互いに気兼ねすることなく生活できる条件が整ったといえそうだ。