WORKS JUU掲載の施工事例

CASE318 アトリエ105 / S邸

明るくて心地良い 居場所がたくさんある家

玄関と1階スペースのそれぞれに設けた大胆なまでの吹き抜けの効果で家じゅうに光が届き、
どこにいても明るい。街なかにありながら緑に囲まれ、自然と調和するたたずまいがS邸にはある。
 住宅雑誌を見て、運命的な出会いのようなものを感じたのがアトリエ105の住宅だったという。
妻のTさんは「デザインが心にすっと入ってくるよう。自然の素材が使われた優しい雰囲気で、
住みやすそうだと思いました」と当時の印象を語る。
同社の物件を見たうえで納得、ビルダーはスムーズに決まった。
住宅の断熱や気密について研究・実践する民間団体「新住協」の会員であることも決め手の一つになった。
「子どもが学校に通いやすく、高台にあること」を条件に土地を選んだ。
設計に当たって要望したのは「家族が元気になる家」。
つまり夏涼しく冬暖かく過ごせることが第一条件だったという。
そこに吹き抜け、1階の応接間とキッズスペースなどが加わった。
要件を盛り込むとLDKのスペースが小さくなってしまうため1階にはキッチンとダイニングを置き、
リビングを2階にレイアウトしたのがS邸の設計上、大きなポイントといえるだろう。
「家ではとにかくくつろぎたい」と、公私のメリハリを付けたいSさんには2階リビングは最適解だった。
「1階を主に生活空間にしていて、2階ではゆっくり休んだり趣味に没頭したりして過ごします。
自然と気持ちが切り替わります」と言う。実際、子どもたちもSさんが帰宅するまでは1階のキッズスペースで過ごし、夕食後に家族皆で2階のリビングへ移動。寝るまでのひとときが家族だんらんの時間だ。
「迷ったときにすぐに相談でき、図面に反映してもらえたのがよかった」と、
Sさんは設計士との家づくりのメリットを指摘する。キッチンの仕様や浴室まわりなど、
やりとりを重ねては何度も修正を繰り返し、ともにつくり上げたという実感があるという。
Tさんは室内の暖かさに感動し、これで健康に暮らせると確信した。
「ちょっと腰を下ろしたり、外を眺めたりと、家のあちこちに居場所があるのもいいところ」とも明かしてくれた。

DATA
床材無垢材(カバ)
内壁材塗り壁
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材木材(スギ)

設計 / アトリエ105 | 施工 / 志村建設株式会社 | 竣工 / 2020/11 | 構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 195.37㎡(59.1坪)|床面積 / 116.34㎡(35.12坪)/ 1階 62.93㎡(19坪)2階 53.41㎡(16.12坪)

暖房設備 / 蓄熱式暖房(ガス)| 給湯設備 / エコジョーズ(ガス)| バス / LIXIL アライズ | トイレ / TOTO ZI1 | キッチン / タカラスタンダード リフィット | 調理設備 / ガス | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / グラスウール | 換気システム / 第1種換気 | 長期優良住宅 | 耐震等級2 |Q値 / 1.21W/㎡K | UA値 / 0.34W/㎡K

建築総工費 / 2,000万円台
坪単価 / 55~60万円