WORKS JUU掲載の施工事例

CASE305 建匠 / S邸

心地よい明るさと快適さに包まれる 回遊性のある住まい

「長く住み続けても飽きのこない家が目指すところでした」という施主のSさん。
その要望を叶えるべく、S邸では白と無垢材を基調としたシンプルなデザインを採用している。
家の中心となるLDKはグレーのアクセントクロスやモノトーンのインテリアが落ち着きをもたらす。
リビングの南側には自然光をたっぷり取り込む大開口窓を設置。外の緑や風を室内に導き入れることにより、
広大な田園風景がインテリアの一部のように感じられる。
 間取りに関してSさん夫妻から要望したのが「一直線でつながる水回りの動線」だった。
1階の北側に沿ってお風呂場、脱衣所、洗面台、洗濯機つきの物干し室を直線上に配置。
さらにキッチンからパントリー、衣類用クローゼットの収納エリアを経て、水回り、
そしてダイニングへとつながる回遊動線にすることで、暮らしの動線を効率化した。
家事機能と収納機能をひとつづきに集約した結果、南側に広々とした開放感のあるLDKが生まれたというわけだ。
 家づくりを模索していた当時、建匠で設計した同僚の家を訪れ、そこで初めて床下エアコンの暖かさを
知ったというSさん。「冬場でも薄着で過ごせる暖かさに感動し、自分たちも建匠さんに依頼したいと思いました」と
振り返る。基礎部分に温風を送り込み、床上に配したガラリを通じて部屋全体を暖めるという床下エアコン。
断熱材がしっかり施工されている分、冬場の設定温度は21℃前後で充分な暖かさがあり、
直接、温風を体に受けないため空気も乾燥しにくいという。
 S邸では床下エアコンと併せて、床下換気システムを採用。これは換気設備について独自に勉強したという
Sさんからの提案で、建匠にとっては初の試みだったという。
設計担当の斎藤さんが慎重に検討を重ねた結果、床下に取り込む外気をエアコンの温風が暖めることで
さらに熱効率が良くなると判断し、実際に取り入れることに。
「自分たちの意見や要望を尊重してくださった斎藤さんには感謝しています」とSさん。
寒いのが苦手だという妻のTさんやお子さんでも年じゅう、快適に過ごせる理想の住まいが実現した。

DATA
床材無垢(杉)、フロアタイル
内壁材ビニールクロス、木材(杉)
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材ガルバリウム鋼板、
木材(杉)

設計・施工 / 株式会社建匠 | 竣工 / 2022/02 | 構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 306.89㎡(92.83坪)| 床面積 / 132.20㎡(40.00坪)/ 1階 72.71㎡(22.00坪)2階 59.49㎡(18.00坪)

暖房設備 / エアコン(電気)、床下エアコン(電気)| 給湯設備 / エコキュート(電気)| バス / Panasonic FZ| トイレ / 1階 TOTO G2、2階 TOTO ZJ1 | キッチン / Panasonic ラクシーナ | 調理設備 / IH | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eトリプルガラス | 断熱材 / グラスウール、EPS(ビースポリスチレン)| 換気システム / 第1種換気 | UA値 / 0.34W/㎡K | C値 / 0.2㎠ /㎡

建築総工費 / 2,500万円台
坪単価 / 60~65万円