暮らしにすっとなじむ 温もりあふれる北欧デザインの住まい
上は14歳から下は1歳の4人の子どもと、愛犬一匹の大家族で暮らすSさん一家。それまで築35年の中古住宅で暮らしてきたが、
家族が増えるに伴い手狭になったことから建て替えることにした。「知人がコーラリーで家を建てたのを見せてもらったのが最初です。
北欧デザインで温もりのある雰囲気で好みの家だなという印象でした」と妻のMさんはビルダーとの出会いを振り返る。
家族が多いS邸では、キッチンに立つ時間が長い。そこでキッチンから1階全体に目が届くことは最優先事項の一つだった。
キッチンはシンクとコンロが並列しているⅡ型を採用。Ⅱ 型は作業動線が短くなるほか、
収納スペースや作業スペースが広くなるなどメリットが多い。アイランド型のシンクの周りには家族が入れ替わり立ち替わりやってくる。
「お手伝いもしやすいし、この動線にしてよかったと思っています」とMさんは笑顔を見せる。
「ホームシアターもつくったんですよ」というSさん。天井からするするとスクリーンを降ろす。
家族みんなで映画鑑賞を楽しむこともあるという。新しい住まいでの暮らしを存分に楽しんでいる様子が伝わってくる。
家族みんなが仲の良いS邸だが、コミュニケーションが生まれる間取りと同時に叶えたかったのが、ほどよい距離感だとMさんは言う。
そのため2階は3つの子ども室に振り分け、子どもたちそれぞれのプライベートを重視する作りとした。
1階には主寝室のほかに、リビングの一角に「ファミリールーム」がある。
通常和室などに設えることも多いこのスペースは将来的に親との同居が必要になった際に寝室にしたり、
主寝室を子ども室として使う場合にファミリールームを寝室として使うなど、ライフステージの変化に応じた使い方ができる空間になっている。
「寝室も1階に設えたし、ファミリールームもあるので、将来介護が必要になったとしても大丈夫」とSさんも満足げな様子だ。
仲の良い家族の笑顔の絶えない温かな住まい。新しい家がSさん家族の暮らしにすっとなじんでいる様子がなんとも微笑ましい。
DATA
床材 | パイン |
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内壁材 | ビニールクロス |
屋根材 | ガルバリウム鋼板 |
外壁材 | ガルバリウム鋼板 |
設計 / 阿部まさみ建築設計事務所 | 施工 / 有限会社 菊地建業 | 竣工 /2021/6 | 構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 347.94㎡(105.25坪)| 床面積 / 118.98㎡(35.99坪) / 1階 81.80㎡(24.74坪) 2階 37.18㎡(11.25坪)リビングデッキ 10.93㎡(3.31坪)
暖房設備 / エアコン(電気)| 給湯設備 / エコキュート( 電気) | バス / TOTO サザナ | トイレ / 1 階TOTO GG1、2階 Panasonic アラウーノ | キッチン / TOTO クラッソ | 調理設備 / IH | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / グラスウール | 換気システム / 第3種換気 | 長期優良住宅 | UA 値 / 0.36W/㎡ K
建築総工費 / 2,300万円台
坪単価 / 60~65万円