WORKS JUU掲載の施工事例

CASE294 小坂ハウス工業 / S邸

暮らしのそばに四季の風景を 額縁から望むパノラマビュー

シルバーのガルバリウムに木目が美しく映える、カフェのような佇まい。
S邸の背面には、真っ白に雪化粧された広大な畑がつづく。この雪景色を切り取る窓は春夏にかけて緑があふれ、
秋にはイチョウの黄色が彩られるという。「四季折々の風景を見ながら料理を作りたかった」という妻のSさん。その希望を叶えるため、
キッチンの対面に位置するリビングの北東側に大きな腰高窓を設置。奥行きのある窓の額縁はパノラマビューの特等席。
2人の子どもたちとともにこの眺めを楽しんでいるそうだ。1階と階段ホールの一部の白壁は漆喰塗料によるペイント仕上げ。
各部屋の入り口には、天井いっぱいのフルハイトドアを設置した。
S邸の天井高は2350ミリと平均より50ミリほど低いが、圧迫感は少しも感じられない。
視線を遮る下がり壁を設けないことで、開放感とコストダウンを同時に叶える住まいとなった。
「夫婦それぞれにあった要望を、ひとつの形にまとめてくださりました」と話すSさん夫妻。
小坂ハウス工業の高橋さんによる細やかなプランニングで、2人の要望にプロ目線のアイデアをうまく織り混ぜた理想の形が実現された。
 共働きであるSさんが重視したのは、効率的な家事動線と収納面。玄関から直線上にパントリーとキッチンを並べ、裏動線を確保。
買い物帰りの荷物運びもスムーズに。造作棚をたっぷり設けたパントリーに食品や生活用品を集約することで、
居室はインテリアの映えるすっきりとした空間に保てる。キッチンは角丸形のアール壁や、
タイル壁の水色とモルダル床材の黒の組み合わせがポイントになっている。 
2階のベランダは、多肉植物栽培の趣味をもつYさんの要望によるもの。陽光の入りやすい南東側に配置し、
緑との相性もいい木製の軒天井と壁を採用。暖かくなるころ、この場所で植物を眺めながらゆったり過ごす時間をYさんは心待ちにしている。
「この家で暮らすようになってから毎日、目に入る景色にときめいています」と笑顔のSさん夫婦。
窓を通じて室内にもたらされる四季折々の風景は〝最高のインテリア〞として、Sさん家族の暮らしを豊かなものにしていた。

DATA
床材複合(合板)フローリング
内壁材塗り壁(漆喰塗料)、
タイル
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材金属系サイディング、
塗り壁(漆喰塗料)

設計・施工 / 株式会社小坂ハウス工業 | 竣工 / 2021/12 | 構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 35㎡(161.83坪)|床面積 / 103.50㎡(31.25坪)1階 57.1㎡(17.25坪)2階 46.37㎡(14.00坪)バルコニー 9.93㎡(3坪)

暖房設備 / ファンコンベクター(ガス) | 給湯設備 / エコジョーズ(ガス) | バス / タカラスタンダード リラクシア | トイレ / タカラスタンダード ティモニ | キッチン / タカラスタンダード オフェリア | 調理設備 / IH | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / 吹付ウレタン | 換気システム╱第3種換気 |室内建具╱神谷コーポレーション フルハイトドア | 断熱等性能等級4 | UA値╱0.30W/㎡ K4 | C値╱0.2㎠/㎡

建築総工費 / 2,000万円台
坪単価 / 55~60万円