大自然に佇む 自然素材健康住宅

　山々に囲まれた田園地域。緑豊かな場所に、真っ白な壁と朱色の屋根が印象的な住まい。
　施主のKさん夫妻は、次女の誕生にあたって家づくりをスタート。雑誌でビルダー選びをはじめ、JUUも購読してくれていたという。雑誌を見ているなかで、木をふんだんに使った住まい、そして、壁や建具なども自然素材にしたいなどと夫妻の希望が固まってビルダーを絞り込んでいったそうだ。その中の一つが村岡組デザインだった。
　「村岡組デザインは、健康住宅、健康に良くないものは使わないことをコンセプトにしていて、自然素材での家づくりに取り組んでいました。私たち夫婦の好みということもありましたが、長女やこれから生まれてくる次女のことを考えてということもありました」とKさん。実際の住まい体感したいとモデルハウスを見学。木の肌触り漆喰塗り壁の質感、開放的なデザイン、さらには、細かなところまで健康に配慮されている素材や高断熱・高気密住宅ならではの温熱環境の説明に惹かれ、村岡組デザインに決めたそうだ。
　家づくりでは、Kさんは明るく、開放的な住まいを希望。妻のTさんは、効率的な家事動線という希望くらいで、あまり細かな希望は出さなかったという。「性能や素材に不安はなかったので、家族構成や将来を踏まえて必要な部屋数以外はプロに任せた方がいいと思いました」とKさん。大きな吹き抜けに天井まで配置された窓が開放的なリビング、キッチンを中心に水廻りを含めた回遊動線、それら一つひとつの提案を相談しながら決めていったそうだ。
　四月、念願の木と自然素材に囲まれた暮らしがはじまった。「明るく広くなった家を長女が走り回り、まだ小さい次女も木の床の上を動き回っている姿を見て、家を建ててよかったとしみじみ思います」とKさん。自身でウッドデッキを設える計画もあるそうで、これからの暮らしを楽しみにしている様子だ。