モノトーンのリビングを 中心にした開放感あふれる住まい

　白のPタイルを張った床と、畳や現しの梁など、アクセントに黒を使うことでモダンな印象のN邸。シンプルなデザインが好みだというNさん夫妻は、イメージどおりの内装に仕上がったとにこやかに語る。
　結婚を機に家づくりをすることになったNさん夫妻。Nさんは「全国チェーンのビルダーもみんな本当にいい家で迷ったけれど、雪国・秋田に適した家づくりをしている点と、知人が松美の家で住まいを建てていて、それが好印象だったので、松美の家に決めました」とビルダー選びの経緯を振り返る。
　家族が一緒に過ごすリビングをできるだけ広く、開放的にしたいというのが、Nさん夫妻の優先事項だった。そのために和室を小上がりに設え、ダイニングセットも置かずに生活できるようにローテーブルを採用した。白黒のモノトーンで色数を減らすことも空間の統一感と広さを感じさせることに一役買っている。「今は子どものおもちゃが増えてしまいましたけど」と妻のAさんは微笑みながら「子どもが走り回れるぐらいの広さを確保できたので、それもよかったかなと思います」と幸せそうに話す。
　共働きで小さな子どももいることから生活動線への工夫は必須だったとNさん夫妻は語る。家族が過ごすことが多いリビングからはキッチン、玄関、水回りなどにスムーズにアクセス可能なレイアウトを採用。2階は階段スペースを中心に主寝室、ウォークインクローゼット、サンルームも兼ねたホールが回遊できる動線になっている。「洗濯物を干したらクローゼットにさっとしまえるので便利です」とAさん。
　開放感のある空間と行き止まりのない間取りは、心地良い温熱環境があってこそ活きる。「この家に住んで5年になりますが、全館床暖房のおかげで快適そのもの。やっぱり地域の環境を知り尽くしたビルダーさんにお願いできてよかったと思っています」とNさんは朗らかに語るのだった。