減築からはじまった 家族の気配を感じる住まいづくり
店舗兼住宅だった旧住居を建て替えよう、という話はUさん一家で何度も持ち上がってきたという。元は店舗部分も含めると100坪を超えていたというUさんの旧住居は、古さと広さゆえの動線の悪さに加え、寒さに耐えかねて実施したリフォーム工事があまりうまくいかず、カビの被害も出るようになったのだ。1階の両親の居間と2階のUさん家族の居間の距離も遠く、「家のなかにいるのに顔を合わせないこともあるぐらいだったんです」とUさんは苦笑いしながら以前の住居での暮らしを振り返る。
10社以上の内覧会を経てUさん一家が決めたのが、秋田ホームだった。「設計のセンスや家の性能についての考え方がしっくりくるな、ということと、設計士さんが良い方で相談するなかでアイデアをたくさん出してくださったのが決め手になりました」とUさん。
新しい住まいに対する要望は、暖かいことと、家族の気配を感じられる間取りであることだったと話すUさん。「高齢の父母のヒートショックも心配でしたし、子どもたちも私もエアコンの風が直接当たるのはちょっと気になるタイプなので、パネルヒーターと床暖房も採用しました。電気とガスのハイブリッド式の給湯・暖房システムを導入し、太陽光パネルを載せたこと、また秋田ホームさんのご提案で省エネ住宅の一つである低炭素住宅認定も取れるスペックにしていただいたおかげで、冬の生活が少ない光熱費で劇的に快適になりました」とUさんはいう。
新居はキッチンや水回り、玄関を二世帯で共有している。親世帯と子世帯で分離したリビングは、1階と2階をリビング階段でつなぐことで、適度な距離を保ちながら互いに気配を感じられるように配慮されている。「旧住居に比べて約半分ほどの建坪になりましたが、家事動線や空間の開放感を設計に盛り込んでいただいたおかげで、前よりもずっと広く感じます。なにより家族が一つ屋根の下に暮らしているという実感を持てる住まいになり、心から満足しています」とUさんは笑顔で語るのだった。
DATA
床材 | 複合(合板)フローリング |
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内壁材 | ビニールクロス |
屋根材 | ガルバリウム鋼板 |
外壁材 | ガルバリウム鋼板 |
Q値 | 1.07W/㎡ K |
UA値 | 0.36W/㎡ K |
C値 | 0.69c㎡ /c㎡ |
低炭素建築物 |
●設計・施工/秋田ホーム ●竣工/2019/12 ●構造・工法/木造スーパーウォール2×6工法 ●規模/2階建 ●敷地面積/414.33㎡(125.35坪) ●床面積(総)/178.29㎡(53.93坪) 1階 104.34㎡(31.56坪) 2階 73.95㎡(22.37坪)
●暖房の種類/ヒートポンプ式床暖房、パネルヒーター、ファンコンベクター、エコワン(電気・ガス) ●給湯の種類/エコワン(電気・ガス) ●バス/LIXIL ラ・バス ●トイレ/LIXIL サティス ●キッチン/LIXIL アレスタ ●調理器具/IH ●窓仕様(主なもの)/樹脂サッシLow-Eペアガラス、樹脂サッシLow-Eトリプルガラス ●断熱材/ウレタンフォーム ●換気システム/第1種換気 ●太陽光発電設備/5.16kW
建築総工費 / 3,800万円台
坪単価 / 65~70万円
太陽光発電設備費用 / 200万円