土間リビングのある家で 暮らしを存分に楽しむ
リビングの一部に土間が施され、そこに置かれた薪ストーブの存在感がひときわ印象的なI邸。「薪ストーブのある暮らしがしたくてこの家を建てました」と話すIさんこだわりの薪ストーブは、針葉樹を薪として使用でき、高い燃焼効率から作り出される炎の美しさに定評があるネスターマーティンというベルギーのメーカーのものを導入した。1階ではLDKから畳スペースに至るまで仕切りのない空間を実現したのみならず、広い吹き抜けの空間を利用して薪ストーブの暖気を循環させている。吹き抜けのピクチャーウィンドウは、光と空模様を室内に導いて空間に開放感をもたらしている。
趣味は家庭菜園やアウトドアだというIさん一家。リビングの土間部分は、薪や畑で収穫したものを置くなど、「使うための土間」として作られている。「長くてつらかった冬が、薪ストーブのおかげで暖かく過ごせて、楽しみにさえなりました」と妻のJさんも笑顔を見せる。
実はI邸は2軒目の家づくりである。「前の家では13年ほど過ごしました。その間に子どもが生まれて、家族で楽しめる家庭菜園やアウトドアなどの外遊びが好きになってきたんです。そうしたら木のぬくもりを感じる家で、家庭菜園や薪ストーブのある暮らしを楽しみたい、という思いが次第に強くなって」とIさん。住み替えるなら長男の小学校入学までに、と土地探しをし始めたところ、折良く1ヶ月で条件の合う土地が見つかったという。「家庭菜園も広げたいし、庭で薪割りをしたり、バーベキューなども楽しみたかったので、広めの土地を探していました。前の家も売れることになってトントン拍子に話が進んだんです」と家づくりを振り返る。「新しく家を建てるなら、内装に木をふんだんに使っているだけでなく、性能の面でもエコでローメンテナンスな家がいいと思っていました。すずきよの家の社長の鈴木さんから、木や漆喰などの自然素材は長く使うこともできれば、補修が必要なときにもいつでも手に入る素材でもあると説明を受け、心から納得できたんです」とIさん。春〜秋にかけては家庭菜園、冬は薪ストーブと新しい家での暮らしを楽しんでいる様子が印象的だった。
DATA
床材 | 無垢(秋田杉) |
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内壁材 | 塗り壁(プラネットウォール) |
屋根材 | ガルバリウム鋼板 |
外壁材 | 吹付(ベルアート) |
UA値 | 0.24W/㎡K |
C値 | 0.31c㎡/㎡ |
ZEH |
●設計・施工/すずきよの家 ●竣工/2019/3 ●構造・工法/木造軸組工法(在来工法) ●規模/2階建 ●敷地面積/250.20㎡(75.68坪) ●床面積(総)/121.72㎡(36.82坪) 1階 67.06㎡(20.29坪) 2階 54.65㎡(16.53坪) ウッドデッキ 14.91㎡(4.51坪) 屋根裏収納 6.62㎡(2.00坪)
●暖房の種類/ヒートポンプエアコン(電気)、薪ストーブ(ネスターマーティン製) ●給湯の種類/エコキュート(電気) ●バス/TOTO サザナHS ●トイレ/LIXIL プレアス ●キッチン/TOTO ザ・クラッソ ●調理器具/IH ●窓仕様(主なもの)/樹脂サッシLow-Eトリプルガラス ●断熱材/グラスウール ●換気システム/第1種換気 ●太陽光発電設備/6.09kW
建築総工費 / 2,600万円台
坪単価 / 70~75万円
太陽光発電設備費用 / 170万円