デザインも性能も大満足。 オーガニックハウスに暮らす。

　外壁の重厚感のあるレンガが趣のある雰囲気を醸し出しているT邸。庭に面した大きな窓から降り注ぐ自然光がリビングを包み込む。『普遍的な形である自然の姿に学び、建物が環境と溶け合いながら、住む人にもフィットするようにデザインすること』の重要性を唱えた建築家フランク・ロイド・ライト。その理念に基づく家づくりをする「オーガニックハウス」の存在をウェブサイトで知ったという施主のTさんは、ひと目見てそのデザインが気に入った。秋田で「オーガニックハウス」を展開するホワイトボックスが手掛けた物件を内覧した妻のSさんも「本物の素材をふんだんに使った質感や雰囲気がとても気に入りました」と話す。
　設計においてもっとも重視したことは、空間の連続性だったという。ウッドデッキと床板の幅を揃えることで内と外の境界を曖昧にしたり、厚みの違うレンガを室内から外までつながって見えるよう連続して使用し、陰影による奥行きと水平ラインをより強調したりしている。「おかげで実際よりも広く感じる効果もあるように感じます」とTさんは満足そうだ。
　1階にはLDKと和室のスペースを備えた。壁で仕切らず、オープンな空間ながら、吹き抜けや折り上げ天井等により動きをつけることで、空間のつながりに変化をもたらしている。Sさんは「キッチンからリビング、ダイニング、そして和室まで全部見渡せるので開放感があるのはもちろんですが、どの空間にいても不思議と安らぐんです。設計の妙ですよね」と話す。
　2階には夫婦の寝室のほか、長男の部屋、そして映画と音楽が大好きなTさんのための11.2chのサラウンドシステムを備えた防音仕様のシアタールームがある。Tさんは「30年以上前に実家で父が愛用していた棚がぴったり収まるように設計していただきました。また、音響や配線について、花田さんは専門業者の方を打ち合わせに連れてきてくれたんです。私がこだわりたい部分に丁寧に対応していただき、本当に感謝しています。おかげでどんな家より、我が家が良いと思える家づくりができました」と笑顔で教えてくれた。