好みのテイストを盛り込んだ 特色ある“標準仕様”が決めてに

　キッチンを中心にカウンターとひと続きになった造作のダイニングテーブルが住まいの主役になっているS邸。サンルームとリビングの間は窓でつながり、風通しと室内からの見晴らしに配慮されている。壁部分はママンの家オリジナルの「デザインコンクリート」。コンクリートに社長自ら手を加えて加工を施すという手の込んだものだ。化粧梁のエイジング加工も同じくこの家のために一つ一つ作られたものである。Sさんは「最初は妻の好みではじめた家づくりでしたが、デザインコンクリートやエイジング加工の話を聞いているうちに私のほうがのめり込んでしまって」と笑う。
　「塗り壁の外壁に洋瓦の家がいい、というイメージは最初からありました。でもそれをやってくれるビルダーが見つからなくて」とSさん。「ママンの家は好みのテイストが標準仕様になっていて、ようやく“ここだ！”と思えました」とビルダー選びを振り返る。
　Sさんが親から譲り受けた土地に新居を構えようと考えたのは、長男の誕生がきっかけだった。「もともと犬を飼っていましたので、家族3人と犬2匹が快適に暮らせる家にしたかった。そこで階段下には収納だけでなく、ドッグスペースをつくってもらいました（Sさん）」。
　無垢の床材やタイル装飾、スイッチプレートなど、細かなところまでを気に入ったテイストで統一されたS邸。これからの暮らしに夢が膨らむ。