家族が自然と集まるキッチンのある家
キッチンの作業台とひとつながりになった、キッチン一体型テーブル。このテーブルが妻のKさんの家づくりの中心になった。キッチン一体型テーブルのメリットは、何といってもスペースを有効活用できること。「配ぜんや後片付けがすごく楽になりました(Kさん)」と家事動線が良くなったのを実感している。また、このスペースを中心に食事はもちろん、家族の会話や団らんが生まれる場所にもなっている。長女のかほちゃん(小2)の宿題を台所仕事をしながら見守れるのも、かえってゆったりした気持ちで向き合えるのがいいのだという。
このキッチン一体型テーブルは設計の高橋さんのすすめで地元の作家に依頼して作ってもらった特注品。「顔の見える関係で作ってもらった一点ものは、思い入れが強くなりますね。大切にしたいと思っています(Kさん)」。
Kさんは「自分たちのライフスタイルができあがっていたので、暮らしに必要なものは何なのかがあらかじめわかっていたのかも」と家づくりを振り返る。たしかに収納ひとつとっても、本当に必要な分だけ。そこにものがきちんと収まっていて、とてもスマートに住みこなしている印象だ。余計なものがないので家事動線もいい。そのおかげで、以前住んでいた社宅よりも広くなったにもかかわらず、あっという間に掃除が終わるのだそうだ。
また1階のリビングは、ドアや壁などで仕切らずに広々とした空間の中に、畳スペースあり、テレビあり、ダイニングありというレイアウトになっている。このレイアウトのおかげで1階ではそれぞれが思い思いのところでくつろぎながらも、お互いの気配を感じることができる。休日になるとご主人は小上がりの畳スペースで横になり、その隣で長男の櫂くんがおもちゃで遊ぶ。姉のかほちゃんはキッチン横のダイニングテーブルで宿題をする。その様子をキッチンから眺めていると、Kさんは自然と顔がほころんでしまうのだとか。
DATA
床材 | 特殊化粧シートフローリング、 サニタリー用強化フィルムフロア(水回り) |
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壁材 | クロス、モザイクタイル(キッチン、水回り) |
窓仕様 | 樹脂サッシLow-Eペアガラス |
屋根材 | ガルバリウム鋼板 |
外壁材 | 窯業系サイディング |
設計・施工 / テクニカルマネジメントチーム | 竣工 / 2014/12
構造・工法・規模 / 木造・在来工法・2階建 | 敷地面積 / 172.05㎡(約52坪) | 床面積 / 109.30㎡(約33坪) / 1階 57.13㎡(約17坪) / 2階 52.17㎡(約16坪)
暖房設備 / 温水ルームヒーター、床暖房 | 給湯設備 / エコジョース | バス / Panasonic オフローラ | トイレ / Panasonic アラウーノ | キッチン / Panasonic リビングステーションLクラス | 調理設備 / ガス
建築総工費 / 1,900万円台
坪単価 / 55~60万円