家族の気配がどこにいても感じられるスキップフロアのある家

　「最初は家づくりにあまり積極的ではありませんでした」というKさん。ラフプランを土台に、「食卓は座卓がいい」「壁で仕切るより、お互いの気配を感じられるスキップフロアの家がよさそうだ」など、自分たちの生活を改めて見つめ直しながら進めた家づくりだったという。「自分たちの暮らしにしっくりくる家づくりをしてくれるところ、ということですまいえさんでの家づくりを決意したんです」とKさん。
　リビングを中心として、ダイニング、キッチン、キッズスペース、和室が配置されているK邸は、和室以外はすべてスキップフロアとなっており、空間的な変化がおもしろいつくりになっている。ダイニングはリビングより60センチ程度高く、座卓で食事をとるスタイルに。天井高はダイニングに合わせた分、リビングの天井高は通常より高くなったので、よりいっそう開放的に感じられる。リビング階段の1階と2階の中間にある踊り場にはワークスペースを配置。そこからリビングに向かう開口部は、採光や開放感だけでなく、仕事をしているときでも家族の気配をいつでも感じられるという設計上の工夫にもなっている。さらに、ワークスペースの下には天井高140センチのキッズスペースがあり、子どもたちならずとも、ついワクワクするような空間が実現している。