WORKS JUU掲載の施工事例

CASE14 太田工業 / I邸

現場での対応力とゆとりの設計が、住む人思いの家を叶える。

 Iさんが家づくりを考えたきっかけは「子どもが自由に遊べる家がほしい」と思ったこと。同僚がすでに太田工業で自邸を建てていたのが縁で、太田工業に出会った。
 「家を建てるにあたって、いろんな雑誌を買って研究するつもりが、『あれも、これも』と理想が膨らんでしまって」と妻のTさん。そんななかで太田工業を選んだ決め手は品質とコストだった。「太田工業さんは、建築資材の卸しもされていて、仕入れコストが抑えられているため、その分、施主に還元されているという印象を持ちました」とIさん。「雑誌で見たキッチンタイルも『うちに在庫があるものでいいなら』と安価に施工してくださったんです(Tさん)」。さらに、「安っぽい床にしたくない」と相談すると、竹の無垢材を提案してくれた。竹の床材とは少々めずらしいが、太田工業は全館床暖房を標準としているため、乾燥しても収縮が少なく、熱伝導率の高い竹床をすすめているそうだ。冬は床暖房の熱が効率よく伝わるので暖かく、夏はひんやりして気持ちがいい。
 太田工業では、施工前に細かいところまで決めすぎないこと、そして、建築中にできるだけ現場に足を運ぶことを施主にすすめている。「平面図や立面図ですべてを決められるわけじゃない。途中で、『ここに棚がほしい』とか『ここに照明がほしい』といった要望が出てくるのが当たり前。だから、頻繁に現場に足を運んでもらって、気づいた点はどんどん言ってもらうことにしているし、予算段階でも少しばかり余裕をみているんです」と佐藤社長。
 そして、I邸の外観の雰囲気を印象的に変えたのが、オレンジ色の木製サッシ。これも追加費用なしで佐藤社長がIさんに提案したのだそうだ。「白壁に木製サッシは映えるし、当初の予算の中で工夫すれば実現できそうだったので提案してみました」と佐藤社長。「最初は、色が明るすぎたかなと思いましたが、他に見ないし、自分だけの家という感じで気に入っています」とTさんも満足げだ。

DATA
床材竹無垢材、テラコッタ(キッチン)
人工大理石(水回り)
壁材クロス、一部タイル(キッチン、水回り)
窓仕様木製アルミクラッドサッシLow-Eトリプルガラス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材窯業系サイディング
Q値1.5W/㎡K
UA値0.46W/㎡K

設計 / 有限会社太田工業 | 施工 / 有限会社太田工業 | 竣工 / 2013/11
構造・工法・規模 / 木造・在来工法・2階建 | 敷地面積 / 264.49㎡(約80坪)
床面積 / 127.38㎡(約39坪)/ 1階 70.59㎡(約21坪)/ 2階 56.79㎡(約17坪)

暖房設備 / 蓄熱式床暖房 | 給湯設備 / エコキュート | バス / ハウステック フェリテ | トイレ / LIXIL サティス | キッチン / ハウステック ラヴィー | 調理設備 / IH

建築総工費 / 2,000万円台
坪単価 / 50~55万円