WORKS JUU掲載の施工事例

CASE156 大和ハウス工業 / I邸

立地、構造、設計、収納。 すべては開放的に暮らすために。

 吹き抜けの開放的な玄関。室内に目を向けると、あえて透明のガラスにしたリビング引き戸の向こうに、ダイニングキッチン、リビング、その奥にある庭までが見通せる。
 新築前はマンションで暮らしていたというIさん家族。「マンションは玄関が狭くて圧迫感があったので、開放的な玄関にしたかった」という妻のAさん。一方、「マンションは窓からの眺めが開放的で(Iさん)」と、空間的な広さとともに、視線が抜ける開放的な家づくりがテーマだったそうだ。
  ダイワハウスが提供するxevoΣ(ジーヴォシグマ)は、オリジナルの軽量鉄骨造プレハブ工法が可能にする天井高がウリで、室内は高さ2メートル72センチ。さらにI邸ではロースタイルリビングを採用したことで、リビングの天井高にいたっては3メートル8センチと圧倒的な高さを誇る。そして、I邸は室内に柱がなく、構造上必要な柱は、すべて壁の中に収まるよう設計されている。
 ダイワハウスオリジナルのスマートビューカウンターや扉付きのキッチン背面収納などにより、物を外に置かない生活スタイルもあって、さらに開放感を増している印象だ。
 開放的な家づくりへのこだわりは立地にまで。高台の傾斜地に建てたI邸は、敷地が道路から1メートル以上高くなっているため、外からの視線が入らず、室内だけでなく外に対しても開放的に暮らすことができる。キッチンに立つと、公園の木々の緑、2階フリースペースからは、遮るものなく太平山まで見通せるという。
 「マンションで暮らしていたからこの家ができた(Iさん)」というI邸は、立地、構造、設計、収納、さらには暮らし方のすべてが合わさって可能にした開放的な家だった。

DATA
床材複合(合板)フローリング、サニタリーフロア
内壁材プラスチック系クロス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材セラミック系サイディング
長期優良住宅

●設計・施工 大和ハウス工業株式会社 ●竣工 2017/7 ●構造・工法 鉄骨造プレハブ工法 ●規模 2階建 ●敷地面積 190.26㎡(57.55坪) ●床面積(総)113.02㎡(34.18坪) 1階 60.11㎡(18.18坪) 2階 52.91㎡(16.00坪)

●暖房の種類╱ヒートポンプエアコン、ヒートポンプ式床暖房( 電気) ●給湯の種類╱エコキュート ●バス╱Panasonic(ダイワハウスオリジナル) ●トイレ╱LIXIL(ダイワハウスオリジナル) ●キッチン╱Panasonic(ダイワハウスオリジナル) ●調理器具╱IH ●窓仕様(主なもの)╱アルミ樹脂複合サッシLow-E ペアガラス ●断熱材╱高性能グラスウール(細繊維)、グラスウールボード ●換気システム╱第1種換気

建築総工費 / 2,600万円台
坪単価 / 75~80万円