ユーティリティースペースが 心地いい暮らしのカギに

　床にラバーウッド、天井羽目板にはパイン、ドアにアルダーなど、いずれも落ち着いた色合いの無垢材を積極的に活用したM邸。21帖のリビングダイニングには大きなソファが置かれ、幅2.7メートルのキッチンは大人二人で作業をしてもまだ余裕がある。驚くのはこれで約30坪という比較的コンパクトな建て坪であるということだ。
　「茂木建設さんのモデルハウスに、このユーティリティースペースというのがあったのを見て、ぜひこれをつけたいと茂木さんに相談しました」と妻のYさん。
　M邸のレイアウトのユニークさは、収納を中心にユーティリティとバスルーム、リビング、ダイニングが回遊できるところにある。このレイアウトにより、リビングダイニングはすっきりとした状態をいつでもキープできるという。「我が家は物が多いほうだと思いますが、気持ち良く暮らせています。家事も億劫でなくなりました」とYさんは笑顔で語る。
　アメリカンハウスに憧れていたMさんは、モデルハウスを一目見て気に入った。デザインだけでなく、性能も重視しているという点こそが大きな決め手になったという。「この家には実は玄関ホールがなく、すぐにリビングなんです。秋田の家で玄関ホールがなくて大丈夫かなとも思いましたが、実際住んでみたらまったく寒くなくて、デザインだけでなく性能の高さを実感しました」とMさん。若い二人の新しい暮らしをしっかりと受け止める家が完成した。