趣味とこだわりが詰まった 土間のある木の家

　「木の家への憧れがあった」というMさん夫妻の家づくり。建築工房アンサーとの出会いは妻のEさんが「小さな木の家」というモデルハウスを雑誌で見かけて素敵だなと思っていたことがきっかけだった。当時は、秋田かEさんの実家がある盛岡に居を構えるか決まっていなかったこともあって見学には至らなかったそうだが、その後も木がふんだんに使われたカフェなどを訪れるたび、「こんな家に住みたいねぇ（Eさん）」と木の家への憧れを募らせていったそうだ。
　秋田に居を構えることが決まった2016年1月、Eさんの提案で、ちょうど展示していたアンサーの「なつかしいcaféのような家」を見学した。「見学したのが冬でしたが、とても暖かくて、見た目のアンサーらしさがとても気に入った」とMさん。アンサーで建てた同僚からの話を聞けたことも手伝って、アンサーでの建築を決意した。
　「家づくりでは、アンサーのモデルハウスをいろいろと参考にしました」とMさん。『平屋暮らしが叶う自然素材の家』の間取りをベースに、『土間のある木の家』から土間と薪ストーブを、『森休みの家』からカラーコーディネートを、自分たちの希望に沿って「いいとこ取り（Mさん）」していったそうだ。
　そして、趣味も反映させた。Mさんの趣味は釣り。釣ってきた魚をさばくために、キッチンとは別にオリジナルキッチンカウンターを造作。普段は、コーヒースタンドとしても活用されている。「家を建てたら、夫が家事をするようになって。朝、夫が入れてくれたコーヒーを飲みながらゆっくり過ごすのが楽しみ」とEさん。さらに、夫妻共通の趣味が雑貨店めぐり。家中のペンダントライトやランプシェード、フリースペースのスイッチプレートや畳コーナーのレトロ窓など、時には県外にまで足を運んで買いそろえたという。
　夫妻には、この春、はじめての子どもが生まれた。夫妻のこだわりと趣味が詰まった家に新しい表情が加わってくるのも楽しみだ。