WORKS JUU掲載の施工事例

CASE460 建築工房Answer / S邸

普段は夫婦、時々子どもたち ゆったりと暮らすための家

 Sさん夫妻は当初、築40年ほどになる自宅のリフォームを考えていたという。自宅は3世代の家族最大8人が生活をともにした大きな家。子ども3人はそれぞれ成長し、現役を退いた自分たちの生活を考える時期を迎えていた。そんなタイミングで、相談した建築工房アンサーの代表・田中さんの言葉をきっかけに考えが変わったという。「自分たちサイズのちょうどよい家を建ててはどうか」。全面改修の経費と比較検討した上で、新築に方向転換した。
 元の家は親世帯とSさん夫妻の世帯が上下階で住み分けていて、階段の上り下りが負担だと感じていた。Sさん夫妻は平屋スタイルを選び、予算の範囲で徹底的に間取りを検討したという。建物の向きやLDKの広さ、主寝室の配置、収納まで。数カ月にわたって打ち合わせを重ねた。
 薪ストーブを備えたLDKは、ダイニングとリビングの間を吊り戸で仕切ることで用途に合わせた使い方ができる。寝室を1階に配置し、普段の生活はワンフロアで完結するようにした。妻のCさんの強い希望でLDKから水回り、さらに玄関までを回遊動線とした。「掃除がしやすく、歩き回りながら家事が進むので効率的です」と、Cさんは話す。
 使い手に寄り添う設計の利部さんの視点も大いに役立った。「利部さんの提案で、キッチンから南側の眺めが見られるように向きを変更したのもよかったです」とCさん。LDKの南側に広がる田園風景は、四季の移り変わりを感じさせる。この眺めはS邸を訪れる人たちにも好評を得ているという。「見慣れたはずの風景なのに、窓で切り取られた眺めは改めていいものだと実感しています」とSさん夫妻は語る。
 相談してから完成まで5年ほどを費やしたが「納得できる住まいを建てることができ、時間をかけた甲斐がありました。辛抱強く付き合い、伴走してくれたことに感謝の思いでいっぱいです」と、Sさん夫妻は感慨深げだ。にぎやかで慌ただしい暮らしが区切りを迎え、Sさんたちの願いは「のんびり、ゆったり暮らすこと」。その思いはに寄り添う住まいが完成した。

DATA
床材無垢(あずみの松)、磁器タイル
内壁材オガファーザー+
自然粘土塗料
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材塗り壁

設計・施工 / 株式会社建築工房Answer | 竣工 / 2025 /6 |構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 415.06(125.77坪)|床面積 / 92.74㎡(28.00坪)/ 1階 66.24㎡(20.00坪)、2階 26.49㎡( 8.00坪)吹き抜け 13.80㎡(4.16坪)、ウッドデッキ 13.24㎡( 4.00坪)

暖房設備 / ファンコンベクター(ガス)、薪ストーブ(アンコール ダッチウエストジャパン)| 給湯設備 / エコジョーズ(ガス)| バス / タカラスタンダード リラクシア | トイレ / 1階TOTO GGJ1、2階TOTO ZJ | キッチン / タカラスタンダード オフェリア | 調理設備 / IH | 窓仕様 / 木製サッシ真空リプルガラス | 断熱材 / 内外ダブル断熱(木質繊維板+木質充填断熱材)| 換気システム / 第1種換気 | UA値╱0.37W/㎡K

建築総工費 / 2,900万円台
坪単価 / 75~80万円