明るく開放的に暮らす 自然素材のリノベーション

　結婚と同時に住まいを新築したMさん夫妻。15年経ち、リノベーションを決意した。「当時は、家づくりの進め方もわからず、アパート暮らしに抵抗があったので、『こんなものかな』という感じで建ててしまいました」とMさん。妻のRさんも「暮らせないことはなかったのですが、せっかく鳥海山を見渡せる土地なのに日射がきつくてカーテンを開けられないとか、リビングダイニングが狭いとか、いろいろ不満があってリノベーションを考え始めました」という。
　村上商店との出会いはSNS。その後、新屋のリノベーション住宅を見学した。「その時点ではまだリノベーションを決意できていなかったのですが、木をふんだんに使ったリノベーションを目の当たりにして、『やるか！』って」とMさん。「新屋の住宅が理想的で、お話を聞いているうちに決心がつきました」とRさんも言う。
　リノベーションにあたっての希望は大きく二つ、「家族三人で広々と暮らしたい」と「日差し、暑さ・寒さを何とかしたい」ということだった。M邸は当初総2階建ての2LDK。1階はLDKと水廻りで余裕がなかったため、ダイニングキッチン・パントリー部分を増築、天井の高い、明るく開放的な空間が新設された。一方で、元キッチンは駐車場からの動線を考えて玄関に、手狭だったリビングダイニングは広々としたリビングに生まれ変わった。さらに、家事動線の効率化のため回遊動線にして収納も増設した。
　リビングの掃き出し窓からつながるウッドデッキには大きな軒を新設。夏の日射を遮り、雨の日でも使えるセカンドリビングのようなスペースができあがった。家じゅうの窓は断熱性の高い窓に入れ替えた。「カーテンを開けても暑くないし、夫がDIYしたウッドデッキも活躍の機会が増えて、コーヒーを飲んだりくつろいだり、快適です」とRさん。温熱環境が劇的に変わり、鳥海山も見渡せて立地の良さを楽しめるようになったという。また、外壁もサイディングから塗り壁に一新。木をはじめとした自然素材にこだわった家に一変した。
　「工事中は、隣にある実家で暮らしていたので、日々変わっていく我が家を眺めていたのですが、完成して、想像以上の変化に感動しました」とRさん。「『新築時にもっとこだわっていたら』と思うこともありましたが、その経験がなければできなかった家だと前向きに考えられるようになりました（Mさん）」と満足できる家づくりになったようだ。