WORKS JUU掲載の施工事例

CASE364 積水ハウス建設東北 / N邸

思い出の家をリフォーム 緑に囲まれた暮らしを満喫

「ずっと離れていた実家にまた暮らすことになるとは、夢にも思いませんでした。でも、今ではベストの選択だったと思います」。リビングからみずから丹精した庭を眺めながら妻のMさんは振り返る。Nさん夫妻は長く秋田市で暮らしてきたが、しばらく空き家になっていたMさんの実家のフルリノベーションを行った。Mさんの実家はおよそ築50年の木造2階建て。住宅の南側には池のある庭があり、さらに一段下がった場所には家庭菜園もある。高低差があるため母屋からの見晴らしもよい。Nさんはリノベーションに踏み切った経緯をこう話す。「母との同居を決めたことをきっかけに土地を探しましたが、2世帯分の広さが必要でなかなか難しかった。そこで、妻の実家に白羽の矢が立ったというわけです」。
 ガーデニングが趣味のNさん夫妻。複数のビルダーを回ったなかで、積水ハウス建設東北が提案した広い土間空間のある間取りに「室内でも観葉植物が育てられる」と魅力を感じたことが決め手となった。
 敷地にはMさんの両親が残した樹木や置き石などが多くあり、間取りもどこまで手を入れるかが悩みどころだった。結果的に母屋は土台と主柱を残して間取りを大幅に変更し、昔ながらの二間続きの和室があった1階を大きなLDKに変え、土間リビングを設けるなど全面的に手を入れた。こうしてできたのが、玄関から土間とLDK、さらに和室までがひとつながりになった大空間だ。どこでも行き止まりなく移動できる回遊動線が確保されているので使いやすい。
 もう一つのテーマとなった二世帯住宅のレイアウトは、風呂トイレを共有する以外は独立型。1階に母親の居住スペースと独立キッチン、さらに専用玄関まで設置している。「母とは食事などの生活時間が違いますので、付かず離れずそれぞれのペースで暮らせる環境になっているのもよかったです」とNさん夫妻。緑豊かな庭の景色を取り込むLDKの大きな窓と、室内にもたくさんの鉢が下がるさまはどこか温室を思わせる。実際、冬期間は以前と比べて各段に温かく「こんなに広くても快適に過ごせるのか」とNさんたちは住宅性能に感動したという。「朝はカーテンを開けて日の光を浴びることから始まります。自然に近く、ゆったりとした時間が流れるこの場所にますます愛着を感じるようになりました」と2人は話した。

DATA
床材複合フローリング
内壁材ビニールクロス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材窯業系サイディング

設計・施工 / 積水ハウス建設東北 | 竣工 / 2022/6 | 構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 526.78㎡(159.35坪)| 床面積 / 163.97㎡(49.60坪)/ 1階 126.70㎡(38.32坪)2階 37.27㎡(11.27坪)

暖房設備 / ヒートポンプエアコン(電気) | 給湯設備 / エコキュート(電気)| バス / 積水ホームテクノ バスサルーン ルーミー | トイレ / TOTO ZJ | キッチン / クリナップ ラクエラ | 調理設備 / IH | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / グラスウール、ロックウール、吹付ウレタン | 換気システム / 第1種換気

建築総工費 / 3,200万円台
坪単価 / 60~65万円