高性能が標準 家族の対話を大切にするLDK

　吹き抜けと大開口窓の組み合わせが豊かな自然光を室内へ誘う。ナチュラルな表情の無垢フローリングで大きく存在感を放つのは、HWAM製の薪ストーブだ。この一台で家じゅうが暖まり、寒い冬場でも薄着で過ごせるという。こちらはSKホームの代表である佐々木さんが自ら設計を手掛けた自邸。現在、公私ともにパートナーであるHさんと愛犬と暮らしている。1階には会社の事務所が併設され、住居部分はモデルルームとしても開放している。
　LDKは「落ち着いて食事を楽しみたい」というHさんの要望を叶えるため、リビングとダイニングキッチンの空間を分節するL字型のレイアウトを採用。ダイニングキッチン側の天井をあえて低めにすることで、食事スペースを落ち着きのある空間に仕上げている。「ここで仕事終わりに食事やお酒を楽しみながら、二人で数時間話すのが毎晩の心休まるひとときになっています」と佐々木さん。日々の対話を大切にする二人の仲の良さを象徴するようなつくりとも言える。
　SKホームの家づくりで重視しているのが「性能の確かさ」だ。気密性と断熱性においてはC値が0.5㎠／㎡以下、UA値が0.28W／㎡K以下を標準仕様にしているという。夏場は外付けブラインドで窓の遮熱性と遮光性を高めることで、涼しく快適に過ごすことができる。また長期優良住宅認定も積極的に取得、耐震等級は最高ランクの3を標準とするなど、長く住まうための安心安全が揃っているのだ。「私自身がもともと大工出身というのもあり、建物としての性能により力を入れていきたいという思いがありました。その経験や目指すところがこの空間にも反映されています」と佐々木さんは話す。実際に見学に来る人も高気密、高断熱、高耐震を重視した家づくりを検討している傾向が強いという。長年、施工に携わってきたつくり手として、また自らも住まい手として、佐々木さんが描く理想の住空間が広がっていた。