WORKS JUU掲載の施工事例

CASE337 アトリエ105 / T邸

長く住まうことを見据えた 暖かく機能的な住まい

 無垢材の足触りがよく、南向きの明るいリビングが心地いいT邸。床下エアコンからの暖気で家じゅうが暖かいのみならず、日差しがもたらす自然な温もりも熱源に変えるほどの高い断熱性能を確認している。「断熱性能を重視した木の家を手掛けている地元のビルダーとしてアトリエ105さんに家づくりをお願いしました。年齢を重ねてからも暮らしやすいように生活の大部分を1階で済ませられることを前提に、キッチンとダイニングを横並びにしたいという私の希望もお伝えし設計していただきました。長男の小学校入学までには家を持ちたいという思いも叶いました」。こう話すのは、妻のNさんだ。キッチンと横並びに配置したダイニングは配膳も片付けも楽だという。
 玄関は家族用の入り口と来客用の入り口に振り分けた。「買ってきたものをすぐにキッチンに持ち込めるのも便利です」とTさん夫妻。 
 家族用の入り口には垂れ壁の向こうにシューズクロークがあり、最下部には床下エアコンが設置されている。「当初、床下エアコンは脱衣室に設置するプランでしたが、浴室と脱衣室を広めにとりたいとの思いを汲んでいただき、シューズクロークの一番下に設置していただきました。濡れた靴や上着も乾きやすいのでこの配置にしてよかったです」と夫婦で納得の様子を見せる。
 1階の主寝室はキッチンから離れたところに配置した。料理の匂いを届きにくくしたいというNさんの希望からだ。主寝室からウォークインクローゼット、洗面にかけての動線は直線型で行き来もスムーズ。「コンパクトな動線と独立型の洗面を採用したことで、朝起きてから、身支度を整えるのにちょうどいいつくりになっています」とTさんは満足げだ。
 リビングの階段上部には吹き抜けを設け、2階の天井から1階にかけてクライミングロープをつり下げた。長男のSくんは、毎日のようにロープを上り下りして自分専用の遊具として楽しんでいる。
 念願の木を使った暖かな住まいができあがったことに喜びの表情を見せるTさん一家。新居での新しい暮らしを満喫している。

DATA
床材複無垢(ニュージーパイン)、
クッションフロア
内壁材ビニールクロス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材ガルバリウム鋼板、
木材(スギ)

設計 / アトリエ105 | 施工 / 三浦木材株式会社| 竣工 / 2022/4| 構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 230.81㎡(69.83坪)| 床面積 / 106.83㎡(32.25坪)/ 1階70.39㎡(21.25坪)2階36.44㎡(11.00坪) 

暖房設備 / エアコン(電気) | 給湯設備 / エコキュート( 電気) | バス / Panasonic オフローラ | トイレ / 1階 TOTO GG、2階TOTO XJ | キッチン / クリナップSTEDIA | 調理設備 / IH | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-E ペアガラス | 断熱材 / グラスウール | 換気システム / 第1種換気 | Q値 / 1.16W/㎡ K | UA 値/ 0.28W/㎡ | 耐震等級2

建築総工費 / 2,400万円台
坪単価 / 70~75万円