ロケーションを暮らしに取り込む 平屋暮らしが叶う木の家

日本海を見渡す海岸沿いに建つK邸。元は妻のMさんの実家があった場所だという。
子どもたちが独立して、住み替えを考えはじめたKさん夫妻。
「せっかくの景色がある土地（ Kさん）」に平屋を建てようと思い立ち、
インターネットで平屋の実績がある工務店を検索。
そこで建築工房アンサーに出会った。
　「モデルハウスを見学したときに、もうここだなと思った」と口を揃える。「木や自然素材の質感、
木製トリプルガラスの大きな窓や断熱性能など申し分なかった。薪ストーブの暮らしをしてみたかったこともあった」とKさん。
Mさんは、「アンサーの田中社長と話をして、家だけじゃなく、そこでどんな暮らしがしたいのか景色も含めて
大人の家を造ってくれる人だと思った」そうだ。
　プランニングは、未来の自分たちに贈り物になる家というコンセプトで建てられた「平屋暮らしが叶う木の家ステージギフト」を
ベースに進めた。「アンサーのモデルハウスでいちばん気に入った（Kさん）」そうだ。
1階だけで暮らせる間取りを持ちながら、2階は自由度の高いワンフロアにして、普段は海を見ながら本を読んだり、
洗濯物を干したりでき、子どもたちが泊まるにしても十分な広さを持っている。
玄関からの大きな土間には、「地元の素材を取り入れたい」という夫妻の希望で十和田石を採用、Kさん念願の薪ストーブも配置した。
そして何より、「海を見ながら暮らしたい」という夫妻の希望を余すことなく叶えた大きな窓。
周囲の住宅は冬の風雪を避けるため海に背を向けている家が多いなか、遮るものなく窓の外に広がる景色は圧巻。
「この窓から見える景色が何よりのお気に入り。太陽の位置で時間を感じ、日が涼む位置で季節を感じる。
5月にはちょうど飛島に夕日が沈むんです」とMさん。冬の吹き付ける寒さが心配だが、
窓の性能のおかげで寒さを感じたこともなかったそうだ。
「この家に住むまで、冬の日本海は空が低く灰色で嫌だったが、この冬はその姿に力強さを感じた。
気持ちの持ちようで景色がまるで違ったものに思えた」とKさん。「静けさだったり、波の音やウグイスの声だったり、
時間や季節で変わる海の表情だったり、これまで知らなかった豊かさに出会えた」とMさん。
普段の暮らしを贅沢に楽しんでいるようだ。