子どもたちを見守りながら 眺望を楽しむ高台の家

子どもの生活環境を変えないで済むエリアに家を建てたいーー。
それまで賃貸住宅に住んでいたというＳさん一家は、長女の学区内で家を建てることを決めた。
人気エリアでの土地探しは難航したものの、機会に恵まれ希望のエリアのなかでも見晴らしのいい高台に土地を求めることができた。
家の裏手からは長女が通う学校が見え、学校周辺の様子が見渡せるのも子育て中のＳさん夫妻にとって安心材料となった。
　デザインが気に入って積和建設で家づくりをしたSさん夫妻。家事を効率よくこなせる機能と暮らしの空間をコンパクトに
集約した積和建設の「パルタージュ」モデルをベースに、自分たちの要望を盛り込んでいったという。
無垢のニュージーパインの床材は浮造り仕立てで木の風合いが生きている。木の足触りが心地いいLDKは、
木製家具とグレイ系のファブリックや小物をそろえて北欧風に仕上げたとSさん夫妻。梁を現しにすることで、
天井高が出て開放感のある空間が広がっている。
　対面キッチンからは、リビングダイニングを見渡すことができ、子どもたちに目が届きやすい良さも。
カウンターの一角にはデスクトップ型のPCを設置する予定で、家族で共有していくという。
勉強机や作業台になるカウンターは、家族それぞれが使いやすいスペースになっている。キッチンの隣には引き戸を隔てて、洗面脱衣室を配置。
オープンにすることで直線型の家事動線が可能になる。収納棚やウォークインクローゼットも設けられているため、
洗濯物や普段着の収納には十分な広さがある。「この場所だけで普段着の整理ができるのはうれしい」と妻のJさん。
2階への階段は、キッチンの裏手に設けた。上り口には大きな掃き出し窓があり、夏場はそこから外へ出られるようになっている。
ウッドデッキも備えられていて、いずれは裏庭でバーベキューが楽しめたらとＳさん。
階段上から差し込む自然光を感じながら上っていくと、大きなFIX窓が設えてある。
高台ならではの景色が楽しめる大きな窓は、S邸の自慢の一つだ。2つある子ども部屋と主寝室は、
廊下に設けた大容量の収納スペースを活用することで、スッキリ使えるシンプルなつくりになっている。
　土地に恵まれ、高台からの眺めが楽しめる住まいができたことを、うれしそうに話す夫婦の姿が印象的だった。