吹き抜け空間を中心に 家族の息づかいを感じる家

吹き抜けのリビングダイニングに設けた、大きなコの字型をなすキッチンとカウンターがこの家の中心といえる。
既製のキッチンにL型の造作テーブルを組み合わせたもので、機能的でさまざまな使い方ができる。
無垢の木材のフローリングと白い壁を基調とした室内はシンプルかつナチュラルにまとめられ、
自然体なSさん夫妻の人柄をにじませているかのようだ。
　住宅の性能と間取りの自由さを基準に、Sさんたちはサンコーホームを選んだ。
冒頭のキッチンカウンターとともに、開放的な吹き抜けと全館空調であることを要望。
営業の貝塚さんの提案で、同社の全館冷暖房ダブル空気清浄システム「ハイブリッド床快」を採用することにした。
外から給気する空気と室内の空気の両方を清浄し、換気と循環によって室内環境をきれいに保つ仕組みだ。
　「プライベートとそれ以外の空間を区切りたい」（Sさん）との希望で、個室につながる階段は玄関ホールに設置。
人の出入りがあるリビングダイニングは、壁に囲まれた独立した空間としている。
自慢のキッチンカウンターは奥行き800ミリあるため、ダイニングテーブルとしても十分な大きさがあるうえ、両側から座ることができる。
実際、Sさんの友人たちが大勢訪れたときも収容力抜群のカウンターが大活躍したそうだ。
キッチン上部の2面採光になったFIX窓から自然光が入り、LDKはいつも明るい。吹き抜けの大きな空間のおかげで
「同じ部屋で別々のことをしていても自然と互いの存在を感じられる」（ Sさん）といい、ゆるやかに家族とつながる暮らしぶりがうかがえる。
　「期待通り暖かく過ごせていて、吹き抜けも気に入っています。真四角の部屋ではなく、
天井に勾配があるせいか今の高さがちょうどよく感じられ、居心地がいいんですよね」とSさん。
カウンター越しに向き合って過ごすことが多くなったという二人。
妻のMさんは「テレビをつけずに、夫婦で会話する時間が増えました」と穏やかな笑顔を見せる。
新居を建てたら家族のコミュニケーションが深まった、という予想以上の効果を歓迎している様子だ。