遊び心満載の多層構造の家で 家族が思い思いに過ごす

梁にハンモックが吊られた吹き抜けのリビングから、一段下がったキッズスペースとスキップフロアが見える。
さらに、吹き抜けに接する2階の寝室にはロフトがあり、この住宅は内部が5層構造になっている。
室内はダークブラウンやネイビーなど落ち着いた色調でまとめられ、ビンテージ風の仕上がりに。
「せっかく自分の家を建てるなら、おもしろくしたいと思って考えました」と、Kさんは愉快そうに話す。
　Kさん夫妻は1年ほどかけて、吹き抜けがある全館空調の住宅を建てられるビルダーを探した。
そのなかで興味を持ったのが松美の家の全館空調システム「エアシス」だった。家庭用14畳エアコン1台で全館冷暖房ができ、
一年を通じて快適に過ごせるという。「全館空調のおかげで、家の中に寒い場所がなく期待通りに快適に生活できています」とKさん夫妻。
　脱衣室・ユーティリティーには、洗濯物の干し場や造作の棚を設けた。加えて、ファミリークローゼットとの距離を短くしたおかげで、
洗濯から収納までが各段に楽になっている。　
　内装については、SNSなどをフル活用してビルダーに要望を伝えたほか、色の選び方に気を配っている。
一見白に見える壁紙は、実はグレー。選んだ理由は「真っ白よりも目に優しいから」とKさんは話す。
キッチンのアクセントウォールの色も、イメージに合ったものを厳選した。設計した中村さんは「間取りを検討する段階で
内装のイメージも具体的に示していただけたので、こちらとしても提案を出しやすい環境でした」と振り返る。
　春になったら芝を植えたり、将来的にはウッドデッキを設けたりとエクステリアの楽しみをいろいろと計画しているそう。
「娘と庭でＢＢＱやキャンプをしてみたい」と妻のSさんは言い、計画を形にしていくのを心待ちにしている。