好きなものと一緒に暮らす シンプルで工夫あふれる家

三方向が開けた角地という好立地に建つＫ邸。三角屋根のシンプルな外観にダークグリーンの壁色が特徴的。
建物の中には外光をふんだんに取り込んだ、遊び心満載の空間が広がる。「好き」を暮らしの中心に据えた日々がそこにある。
　住宅の完成と同時に結婚生活を始めるべく、家づくりに取り組んだＫさん夫妻。
「音楽やファッションなど趣味がぴったり合う」というお二人にはレコードやTシャツなどのコレクションがあり、
新しい住まいにはそれらを楽しみながら収めるという大きな目的があった。その最たるものが、Ｋさんの愛車であるクラシックカーだ。
K邸では土間玄関を長めに設け、インナーガレージの大きなはめ込みの内窓からフォードのモデルＴを眺めることができる。
　Ｋさんと妻のＨさんは2020年6月、北久ホームの内覧会に参加。
見学した平屋をひと目で気に入ったKさん夫妻は「こんな家に住みたい、と具体的なイメージが湧いてきました」とビルダー選びを振り返る。
　家づくりに対するＫさんたちの要望は、明確かつ具体的。そのためビルダー側は「要望を形にする」方策に力を注いだという。
例えば、同社では施工例がなかったSto社の塗り壁を、Ｈさんの求めに応じて実現させた。
Stoは世界シェアではトップレベルのシェアを誇るドイツの塗壁剤。Kさん夫妻はクラックが入りにくいとされること、
800色と豊富なカラーがあることが気に入ってStoを外壁に採用した。
また、室内にはコレクションを楽しみながら収納するためにオリジナルの造作家具を多く設置。
ロフトの壁一面にはＣＤやＬＰレコード、フィギュアなどを収納する棚が、
ウォークインクローゼットには趣味で集めた衣類を収めるためにKさん自ら採寸して図面を書いてつくられた棚もある。
　「住み始めた最初の日から、何の違和感もなく過ごせました」と夫婦が口を揃える通り、趣味と生活がひとつになった暮らしが続いている。
この空間がどう変化していくのか、どんなものたちが新たに加わっていくのか、楽しみはきっと続いていく。