WORKS JUU掲載の施工事例

CASE255 ヨシのいえ / T邸

木と、豊かな色彩感覚で彩る 鳥海山と日本海を見晴らす住まい

リビングの大きな窓からは鳥海山がよく見え、サンルームからは日本海が眺められる。まるで別荘地のようなロケーションに建つT邸。屋根勾配に沿った高い天井に張られた木材と壁面のグリーンが新鮮な印象だ。リビングだけでなく、寝室はパープル、サンルームはイエロー、トイレはオレンジと部屋ごとに異なる色のクロスがあしらわれている。
 「最も好きな色が寝室に配したパープルです。そこから連想してマカロンカラーを各部屋に採用しました」とAさん。イメージの源は妻のAさんがかつて音楽の勉強で渡欧した際に見たスペインの住宅建築だという。「家を建てるなら色を取り入れた住まいにしたいと思っていましたが、ヨシのいえの山田さんの提案で使った木材が、カラークロスとも相性が良くて。和洋折衷の、ちょうどいいバランスでまとめてくださったのはヨシのいえさんならではのデザイン力のおかげ」とAさんは話す。
 結婚を機に住まいづくりを始めたTさん夫妻。Tさんは高気密・高断熱の性能重視、Aさんは設計の自由度を重視していた。さまざまなビルダーを見て回るうち、新住協(良質な住宅の普及を目的とする非営利団体)に加盟しているヨシのいえを知るに至った。「ほかのビルダーさんでは〝それは追加費用になります〞と散々言われたところを、ヨシのいえさんは臨機応変に対応してくださいまし
た」とTさん。
 その一つが配置にもあらわれている。熱効率を優先すれば南向きに配置したほうが効率はいい。しかし、せっかく鳥海山を間近に眺められるT邸の敷地。Tさん夫妻も悩んだが、結果的には「リビングは東向きにして窓から鳥海山を眺めて生活したい」という選択をしたとき、山田さんは「景観も生活の上で重要ですから」と後押ししてくれたという。「設計も何度もやり直してくださったし、私たちが納得するまで付き合ってくださったので満足しています」とTさん。新婚の二人の新しい生活を温かく包む住まいとなっている。

DATA
床材複合(合板)フローリング
内壁材ビニールクロス、
木材(秋田杉)
屋根材陶器瓦
外壁材木材(杉)、
塗り壁(スペイン漆喰)
Q 値1.27W/㎡K
UA値0.26W/㎡K
C 値0.24cc㎡/㎡
耐震等級3

設計・施工 / ヨシのいえ | 竣工 / 2020/2
構造・工法・規模 / 木造軸組工法・1階建 | 敷地面積 / 693.23㎡(209.7坪) |床面積 / 95.69㎡(28.94坪)/ 1階 95.69㎡(28.94坪)ロフト 7.03㎡( 2.12坪)

暖房設備 / ファンコンベクター(ガス) | 給湯設備 / エコジョーズ(ガス) | バス / TOTO サザナHS | トイレ / TOTO ウォシュレット一体型 | キッチン / クリナップシステムキッチン ラクエラ | 調理設備 / ガス | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eトリプルガラス | 断熱材 / グラスウール230 ㎜、EPS150㎜(ビースポリスチレン)、セルロースファイバー376㎜ | 換気システム / 第3種換気

建築総工費 / 2,400万円台(税別)
坪単価 / 80~85万円(税別)