WORKS JUU掲載の施工事例

CASE252 扇建設 おうぎはうす / T邸

三連窓で、自然光や風も 上手に暮らしに取り込んだ住まい

 エアコン1台で全館暖房できるというコンセプトの住まいが増えてきている。外皮性能を強化すると、少ない光熱費、最小限の設備で全館冷暖房することが可能なことが一般的にも知られてきた。大げさな空調機器が不要になるので、イニシャルコストは抑えられ、エネルギー効率に配慮するので当然光熱費も抑えられることから近年人気が高まっているのだ。
 Tさんが扇建設を選んだのも、前号のJUUに掲載された扇建設のコンセプトハウスを見て、床下エアコン1台で全館暖房ができるという点に関心を持ったからだった。
 「オープンな間取りによって、廊下と居室の間仕切りを減らして暖気が全館に回るようにするという合理的な考えと、暖かさとエコを両立できる性能を求めていたので、扇建設さんの住まいづくりには共感しました。設計士さんと納得いくまで打ち合わせを重ね自然光や風も上手に生活に取り込むことを工夫しました」とTさんは家づくりの発端を振り返る。
 40年を超えた自宅の建て替えを機に家づくりをスタートさせたTさん。気になる内覧会には何度も足を運んだりインターネットで調べたりして、自分たち家族に合った家づくりを真剣に考え続けてきた。メンテナンス費用はできるだけ抑えられること、そのために既製品を極力避けることなどが、条件に加わった。
 「扇建設さんは細かいところも丁寧でこちらの要望に寄り添ってくださったんです」とTさん。ウエスタンレッドシダーの玄関ドアや室内引き戸など、造作建具も多いのもTさんが気に入っているポイントだという。
 撮影時は入居前だったT邸。「将来的には南側の庭の奥を畑にしてリビングに面した手前を芝生にして自分たちでゆっくり庭づくりをしたい」とTさんは顔を輝かせるのだった。

DATA
床材無垢(秋田杉)、
複合(合板)フローリング、
クッションフロア
内壁材ビニールクロス、
木材(秋田杉)
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材樹脂系サイディング

設計・施工 / 扇建設株式会社 | 竣工 / 2020/11
構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 617.99㎡(187.27坪)|床面積 / 138.69㎡(42.03坪)/ 1階 76.599㎡(23.21坪)2階 62.091㎡(18.82坪)

暖房設備 / ヒートポンプエアコン(電気) | 給湯設備 / エコキュート(電気) | バス / タカラ プレデンシア | トイレ / Panasonic アラウ-ノ | キッチン / タカラ エマージュ| 調理設備 / IH | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / グラスウール | 換気システム / 第3種換気| 太陽光発電設備 / 4.50kW

建築総工費 / 2,400万円台(税別)
坪単価 / 55~60万円(税別)
太陽光発電設備費用 / 136万円(税別)