WORKS JUU掲載の施工事例

CASE218 三浦建築設計 / T邸

開放感あふれる住まいに 地元工務店の安心感をプラス

 高さ2200ミリ、幅2600ミリもの大窓と3メートルの天井で、21帖のLDKがいっそう明るく、開放感あふれる空間に仕上げられたT邸。「1階約15坪の居住スペースを、できるだけ広く感じられる空間設計を心がけました」と話すのは、設計の三浦さんだ。リビングとダイニングの機能を兼ねたLDKの一部には琉球畳を敷き、足を折って座れるくつろぎの空間に。ダイニングセットやソファを置かないで快適に暮らせるアイデアである。テレビボードボードの後ろには有孔ボードを設置。写真やグリーンなどを気兼ねなく飾ることができる。畳や有効ボードの塗装など、室内のアクセントカラーになっているブルーグレーは妻のUさんがセレクトした建具の色合いに合うものを選んでいる。
 土地探しを機に三浦建築設計に出会ったというTさん夫妻。地元ビルダーとして信頼と45年の歴史があること、地震に強く、高い断熱性能があることなどの安心感から、三浦建築設計での家づくりを決意したという。
 Tさん夫妻の要望は、共働きの夫妻が効率的に暮らせる動線と、将来を見据えたプランニングだった。1階は廊下を中心としたLDKの回遊動線と、カーポートからパントリーを通って水回りに行ける裏動線の両方を確保している。自由に動ける動線は家事の負担をグッと減らしてくれるだろう。
 1階に配置された寝室は、子どもたちが小さいうちはセカンドリビングとしてLDKとつなげて使用し、将来的に2階の個室を子どもたちが必要とする時期はTさん夫妻が1階に移動することを想定している。「子どもが独立したらまたご夫妻が2階を使ってもいいですし、もっと高齢になったら再び1階の寝室に下りてくればいい。このように可変性をもったスペースを、比較的コンパクトな住まいのなかにいかに組み込むかを考えました」と設計の三浦さんは語る。Tさんは「ライフプランに柔軟に対応できる住まいを提案していただきました。寒い季節の入居となったので、アパートと比べてずっと暖かくて快適なことに驚いています」と笑顔を見せた。

DATA
床材複合(合板)フローリング、
クッションフロア
内壁材ビニールクロス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材窯業系サイディング、
金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)

●設計・施工/株式会社 三浦建築設計 ●竣工/2019/12 ●構造・工法/木造FP工法 ●規模/2階建 ●敷地面積/330.59㎡(99.80坪) ●床面積(総)/78.99㎡(23.84坪) 1階 110.55㎡(33.37坪) 2階 37.67㎡(11.37坪)

●暖房の種類/ヒートポンプエアコン(電気) ●給湯の種類/エコキュート(電気) ●バス/TOTO サザナ ●トイレ/1階 TOTO GG3、2階 TOTO GG1 ●キッチン/TOTO ミッテ ●調理器具/IH ●窓仕様(主なもの)/樹脂サッシLow-Eトリプルガラス ●断熱材/FPパネル ●換気システム/第1種換気

建築総工費 / 2,250万円台
坪単価 / 60~65万円