家族構成の変化で住み替え 高性能住宅でコンパクトに暮らす

　夫妻と子ども二人、そして親夫妻の6人暮らしだったKさん家族。
親夫妻が亡くなり、子ども二人も進学で実家を離れることになった7年前、今の家に住み替えた。
　「当時住んでいた家は、約50坪5LDKの2世帯住宅。夫婦二人で暮らし続けることもできましたけど、広すぎるし、光熱費が高いということもあって、減築するか住み替えするか考えました」とKさん。もともと知り合いだったという石井建築事務所の石井代表に相談したそうだ。「以前のお宅が大きかったこともありましたし、当時、住宅性能が飛躍的に向上してきていたこともあって、長い目で見れば、減築よりも住み替えの方が経済的だろうと提案しました」と石井代表。こうして、夫妻の2度目の家づくりがはじまった。
　仕事やこれからの暮らしにを考えて、土地は秋田市中心部に求めた。そして、家づくりでの希望は、コンパクトで高性能、さらに、スッキリ暮らすために十分な収納がある家。「当時から石井さんは高性能住宅に取り組んでいたので、性能面の心配はありませんでしたが、夫が物を捨てられない人なので、収納をたくさんつけてくださいとお願いしました」とMさん。実際、K邸では、個室の収納のみならず、玄関フロアにクローゼット、リビングに大容量の納戸、さらには屋根裏収納といたるところに収納を設けている。
　入居した7年前を振り返って、「まずは暖かいことに驚いた。1階の床下暖房だけで家じゅう暖かく、光熱費も飛躍的に下がりました 」とKさん。Mさんは「家がコンパクトになったことで、何より家事が楽になった。収納のおかげもあって、以前の家では叶わなかったスッキリした暮らしができて快適」とのこと。とは言え、Kさんの物を捨てられない性格はそのままで、「外に物置が増えた（Mさん）」とあきれ顔。これからは、物を増やさないことがテーマだそうだ。