WORKS JUU掲載の施工事例

CASE163 三光不動産 / N邸

土間を屋内にも導いて 外とのつながりを生み出す

 家庭菜園とガーデニングが趣味だというNさん夫妻。「子どもも一緒に土いじりができる環境がほしかった」と高層階の社宅住まいから戸建住宅に移ろうと決意、家づくりを始めた。
そんなN邸だけに、庭と室内の空間はできるだけつながりをもたせたいという思いから、室内の土間空間は当初から強い要望だった。
 選んだのは三光不動産の「+Commit」というセミオーダーメイド住宅。そのうちストーブライフというモデルがまさに内と外をつなぐ土間空間のあるものだった。「子どもが泥だらけになってもここで一旦泥を落とせるし、庭でバーベキューをやってもいい。冬の間はこの土間を遊び場にすることだってできます。最終的に我が家では薪ストーブは採用しませんでしたが、それでもこのモデルは庭や外部空間を楽しみたい人にはぴったりのプランだと思います」とNさんはいう。
 この土間は、住まい手のライフスタイルによって自由に使えるメリットがある。「こういう特定の役割のない空間がほしかったんです」と話すNさんの言葉どおり、子どもも大人も多様な過ごし方が考えられるスペースだ。また、上部が吹き抜けになっていることで明るく開放的な室内に仕上がったのも、土間という自由な空間を「使いたい」と思わせるのに一役買っている。
 念願の庭での家庭菜園では、トマトやナスなど多様な野菜や果物を育ててきた。「畑から採ってきた野菜を丸かじりするという体験を子どもにさせてあげたかった。これからもどんどん使いたいです」とNさん。住まいをアクティブに楽しむ姿が印象的だった。

DATA
床材複合(合板)フローリング、クッションフロア
内壁材ビニールクロス、エコカラット
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材窯業系サイディング
UA値0.36W/㎡K
C値0.28c㎡/㎡

●設計 S・デザインファクトリー株式会社 ●施工 三光不動産株式会社 ●竣工 2018/5 ●構造・工法 木造軸組工法 ●規模 2階建 ●敷地面積 213.55㎡(64.59坪) ●床面積(総)120.48㎡(36.44坪) 1階 65.00㎡(19.66坪) 2階 55.48㎡(16.78坪)

●暖房の種類╱エアコン、床暖房(電気) ●給湯の種類╱エコキュート ●バス╱TOTO サザナ ●トイレ╱ TOTO ZJ ●キッチン╱TOTO ミッテ ●調理器具╱IH ●窓仕様(主なもの)╱樹脂サッシLow-Eペアガラス ●断熱材╱フェノールフォーム、吹付ウレタン ●換気システム╱第1種換気

建築総工費 / 2,100万円台
坪単価 / 55~60万円