建て替え後の我が家は 広さと動線の良さを両立

　延床面積が約50坪と、本誌で取材してきたなかでも堂々たる広さを誇るS邸。1 階はSさん夫妻が暮らすために必要なものがすべて揃い、実質的には面積を贅沢に使った平屋暮らしのような間取りになっている。物干しスペースや和室、20畳近いLDKと広い土地をふんだんに使いながら、家事動線はぐっと短縮された使いやすい間取りである。妻のMさんも「住み始めて2年経ちますが、不便だと感じることがまったくありません。落ち着くし、近所に住む孫たちも毎日ここに寄っては『帰りたくない』なんていうんですよ」と微笑む。
　建て替えのきっかけは地盤沈下だった。「前の家が年を追うごとに傾いて、隙間風や床面の歪みもすごかったんです」と施主のSさん。このままでは体調にも影響があると専門家にアドバイスされ、「どうせなら長男の代まで引き継げる家を建て替えよう」と決心したという。内装を仕事にしているSさんは、「建て替えるなら信頼できるミノル建築で」と以前から決めていたため、そこからプランニングはトントンと進んだ。
　家づくりはSさんと長男を中心に進められた。「昔は〝家づくりは大工さんに任せろ、女は口を出すものじゃない〞なんて言われたものです。今回も私からは何も言いませんでした。蓋を開けてみたらとっても使いやすい動線にたっぷりとした収納、廊下のカウンターなど、うれしい驚きがたくさんあって、ミノル建築さんにお願いして本当によかったと思っています」とMさん。家族や友人が集まる機会も増え、ますます賑やかになった我が家にSさん夫妻も心から満足そうだ。