WORKS JUU掲載の施工事例

CASE140 秋田ホーム / S邸

老後の生活まで考えた 板の間の古民家を感じる家

 駅や学校、大型ショッピングモール隣接という利便性から人気の高い住宅地に建つS邸。「自分たちと同じように、同世代が子育てしながら暮らしている分譲地を希望していました」とSさん。そのため、家づくりは、分譲地の土地選びと同時に進め、秋田ホームの分譲地に出会った。
 「秋田ホームといえば、大館の老舗工務店。そうした安心感もあった(Sさん)」そうで、秋田ホームの家づくりに対する考え方や、2×4工法(木造枠組壁工法)にも惹かれて、建築を依頼した。2×4工法とは、従来からの在来工法(木造軸組工法)が柱や梁で建物を支えるのに対して、壁や床という面で建物を支えることで、耐震性に優れ、また、断熱性や耐火性能も上げやすい工法と言われている。北米で普及した工法ということもあって、輸入住宅でよく用いられている工法だが、秋田ホームでは、創業以来35年にわたって、この工法での家づくりを行っているという。
 Sさん夫妻の家づくりの希望は、丈夫で高気密・高断熱であることはもちろん、今と将来の暮らしを想定したものだった。老後の生活まで考えて、1階に寝室を配置し、室内の間仕切りはほぼすべてを引き戸に。トイレも車椅子でも使用できる広さにした。そしてデザイン面では、「和の空間で暮らしたい」という夫妻の希望で、床や柱・梁は濃い目のブラウンにクリーム色の壁で統一されていて、古民家の板の間をイメージさせる。さらに、妻のMさんの希望は生活動線。特に水回りは、風呂・脱衣・ランドリー・サンルームが効率性を考えて一直線に配置されている。
 入居から半年。近頃は庭でバーベキューなども楽しむという夫妻だが、「これからやってみたいことは庭に木を植えたり、ウッドデッキをつくったり(Sさん)」とまだまだ続く家づくりを楽しんでいるようだ。

DATA
床材複合(合板)フローリング、
クッションフロア
内壁材ビニールクロス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材窯業系サイディング

●設計・施工 株式会社秋田ホーム ●竣工 2017/12 ●構造・工法 木造枠組壁工法 ●規模 2階建 ●敷地面積 370.87㎡(112.18坪)●床面積(総)166.78㎡(50.45坪)1階 87.76㎡(26.54坪)2階 29.81㎡(9.01坪)ガレージ 49.21㎡(14.88坪)

●暖房の種類╱エアコン、温水ルームヒーター(ガス)、床暖房(ガス)●給湯の種類╱エコワン ●バス╱LIXIL アライズ●トイレ╱1階 LIXIL サティス 2階 LIXIL アステオ ●キッチン╱LIXIL アレスタ ●調理器具╱IH ●窓仕様(主なもの)╱樹脂サッシLow-Eペアガラス ●断熱材╱グラスウール、ロックウール、XPS(押出ポリスチレン)●換気システム╱第1種換気

建築総工費 / 3,200万円台(税別)
坪単価 / 60〜65万円(税別)