掘り込み式のリビングが 家族の居場所になる家

　LDKがひとつながりの空間でありながら、ダイニングより36センチ掘り込まれたリビングと、小上がりになった畳スペースというふうに床レベルに高低差をつけることで空間をゆるやかに区切っているO邸。施主のOさんは「大和ハウスのモデルハウスを見に行ったとき、この掘り込み式のリビングを一目見て、いいなと思いました」と語る。
　子どもの誕生を機に家づくりをスタートさせたというOさん。「子どもが将来、『実家』と呼べる場所を早く作ってあげたいという思いがありました」と家づくりを振り返る。妻のTさんは徹底的に家事動線にこだわった。「回遊動線がいいというのは家づくりに関する雑誌や本などで読んできましたが、自分たちのライフスタイルに合わせて、回遊動線の上にどんな機能を持たせるかを熟慮しました。小さな子どもがいるので、ホールから直接入れる洗面には底が深いスロップシンクを設置して、子どもの汚れものをスムーズに洗えるようにしました。キッチンからバスルームへの動線も短くして、夫が子どもと入浴しているのをサポートしたりと、さっそく大活躍ですね」と話す。Tさんは「家事動線をスムーズにしたことで、これまで家事にかかってきた時間を短縮できています。その分家族で過ごす時間が増えたことは、家を建てていちばんよかったなと思うことかもしれません」と顔をほころばせた。