暮らしを反映した間取り センスを反映した色使い

　結婚前から家づくりを考えていたというTさん夫妻。2015年に結婚してすぐ、家づくりをはじめた。フリーペーパーで内覧会情報を探し、気になったビルダーがあれば、見学して回ったという。
　内覧会回りをはじめて1年半ほど経った2017年5月、トライファクトリーデザイン／T.M.Tの内覧会を見学した。夫妻は、「それまで見学したなかで、外観や内装のデザイン、使いやすそうな間取り、自由設計であることなど、価値観が近いな」と感じたそうだ。
　家づくりでは、今の暮らし方だけではなく、将来的な暮らしを考えたという。「まずは仏壇スペースがある個室を配置しました」とTさん。
　そして、スノーボードや釣りといった趣味、さらには服好きの夫妻ということもあって、収納を重視。シューズクロークは、夫妻の靴やコート、趣味の道具を十分に収納できる広さを確保し、寝室に備え付けられたウォークインクローゼットも大容量にした。Tさんは、シューズクロークの整理をしているときに「家を建てて良かった」と思うほど気に入っているそうだ。
　妻のEさんのこだわりはキッチン。「料理が好きなんですけど、キッチンの音や匂いがリビングに入るのは抵抗があって」とEさん。キッチンは独立させつつも格子窓を設置したことで、空間としてもつながりキッチンにもリビングにも開放感をもたらしている。
　そして、T邸で印象的だったのがキーカラーの紺。キッチンとリビング、リビングと廊下・玄関をつなぐ格子窓、そしてリビングドアのカラーに採用した紺が、真っ白な壁や木目と相性がいい。「元々紺は好きな色でしたが、このリビングドアに惹かれて、他の建具も統一していった（Tさん）」そうだ。シンプルなデザインのなかにも、夫妻のセンスの良さが反映されていた。