年月を重ねるごとに 「暮らす喜び」が増す家

　玄関ホールから一歩入ると、現しの堂々とした梁が印象的な空間が広がる。リビングとダイニング、和室まで入れると20帖近い。スポーツが趣味という施主のTさんと野球チームに所属している子どもたちは、ここで壁当てをしたり、逆立ちをしたり、走り回ったりと軽い運動を楽しむことも多いという。「玄関から一歩入ると広がる、この空間の雰囲気が好きです」とTさん。縦長の敷地を生かした広く見通しの良い空間で家族とくつろぎ、楽しむひとときはTさん一家にとってかけがえのないものとなっている。
　妻のMさんが家づくりで気にかけたのは、子どもの成長を見守れる健康的な住まいづくりをしたいということだった。「家づくりは教育環境の充実と、当時長男がアレルギーと診断されていたため、そのことを念頭に入れてスタートしました。木を使った家がいいなというイメージは当初から持っていましたが、おじいちゃんおばあちゃんと同居の同世代の友人がアベ建さんで家を建てて『年配の人から子どもまで住み心地がいい家をつくる会社だ』と聞いて、展示場に足を運んだら心が決まりました」とMさん。これまで7年間暮らして「住み心地は最高です」とTさんから笑みがこぼれる。シンプルで飽きのこないデザインは年月を経てなお、しみじみとした暮らす喜びを住み手にもたらしている。