WORKS JUU掲載の施工事例

CASE118 積水ハウス / O邸

建て替えで住み継ぐ部材 夫婦二人の平屋+αの家

祖父が残した築43年、100坪の家。「冬寒く、雪下ろしが大変。水回りも弱くなってきたし(Oさん)」とリフォームを計画。「祖父がこだわった和室を残すことありきだったので、建て替えは考えていなかった」そうだ。
 それが建て替えになった理由は積水ハウスからの提案だったという。「大き過ぎるというお話もありましたし、規模を小さくしての建て替えた方が快適でメリットも大きいと考えました。おじいさまがこだわった和室の部材はできる限り残す形で提案しました」と積水ハウスの佐藤さん。「こうした提案もいただいて、疑問点への対応も迅速で、安心できました(Oさん)」と依頼を決めた。
 O邸は自然に囲まれた仙北市にあり、夫妻は「木を使った自然になじむ家」を希望した。積水ハウスと言えば、軽量鉄骨造りのイメージが強いが、鉄骨造りから木造まで幅広いラインナップを持ち、特に木造は「シャーウッド」として人気が高い。「『子どもたちが就職や進学で家を出たことで普段は二人暮らし。そのため平屋がいいが、帰ってきたとき用のちょっとした部屋も欲しい』という希望を伺って、ラインナップの一つシャーウッドの里楽プラス・ワンを提案しました」と佐藤さん。里楽プラス・ワンは、ベースは平屋造りながら、小屋裏空間を有効活用して個室などをつくるプラン。夫妻の希望にはぴったりだった。
 家づくりでは雪対策と生活動線を重視。軒を伸ばして玄関や開口部に屋根からの雪が落ちないよう配慮した。結果、軒下のスペースが屋根付きのウッドデッキスペースになり、さらに、冬場の日差しは入りながら、夏場の直射を遮ってくれている。生活動線としては、来客用スペースとプライベートスペースを分け、来客は玄関からつながる和室に、トイレもその脇に配置したことで、急な来客も気にならないという。そして、和室には、欄間や襖の磨りガラス、違い棚や地袋、書院のガラス戸などが建て替え前の家から再利用されている。「祖父こだわりの和室を残したい」というOさんの希望が叶えられたわけだ。

DATA
床材複合(合板)フローリング、
クッションフロア
内壁材ビニールクロス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材陶版外壁ベルバーン(積水ハウスオリジナル)防火対応

設計・施工 / 積水ハウス株式会社 | 竣工 / 2017/4
構造・工法・規模 / 木造シャーウッド構法(オリジナル)・2階建 | 敷地面積 / 1264.33㎡(382.45坪)|床面積 / 172.75㎡(52.25坪)/ 1階 125.75㎡(38.03坪)2階 47.00㎡(14.21坪)

暖房設備 / エアコン(電気)、床暖房(ガス)、パネルヒーター(ガス)| 給湯設備 / エコジョーズ(ガス) | バス / 積水ホームテクノ BCHEⅡ | トイレ / LIXIL 積水ハウスオリジナル | キッチン / クリナップ SK-クリンレディⅡ 積水ハウスオリジナル | 調理設備 / ガス | 窓仕様 / アルミ樹脂複合サッシLow-Eペアガラス | 断熱材 / ロックウール、セルロースファイバー | 換気システム / 第1種換気

建築総工費 / 3,500万円台
坪単価 / 65~70万円