WORKS JUU掲載の施工事例

CASE383 あくび建築事務所、櫻田建設 / A邸

リノベーションで紡ぐ、 人々が集う大らかな暮らし

 間口に比べて奥が深い、昔ながらの住居を全面的にリノベーションしているA邸。4人の子どもたちを育てるAさんにとって、この広さは家づくりで重視したことの一つだった。「子どもたちの学区や保育園との距離、職場からのアクセスの良さに加えて広さを重視した結果、もともと建っている家を購入してそこをリノベーションするという選択肢に落ち着いたんです」とAさんは家づくりの経緯を振り返る。
 A邸のテーマは「人が集まる家」だ。カウンターのあるオープンキッチンに並ぶダイニングの空間は家族の数の倍ほどの椅子が置かれ、さながらカフェのような雰囲気。薪ストーブのあるリビングでは、火を眺めながら会話を楽しめる。LDKと縁側に沿うようにレイアウトされたウッドデッキは季節の
いい時期はバーベキューをしたりプールを出したりと存分に使えるゆとりがある。
「仕事と子育ての両立はいろいろな人に助けてもらわなければ到底できないと思いました。ご近所さんや子育てに関わってくれる人たちなどが〝この家、なんだか居心地がいいぞ〞となると自然に集まってくれるかな、と。そういう家を作りたいと思ったんです」と話すAさん。家づくりのパートナーにあくび建築事務所と櫻田建設を選んだのは、同じ絵を描けるビルダーと家づくりがしたいという思いからだったという。
 設計を担当したあくび建築事務所の筒井さんは「家族にとってはもちろん、この家に集まるさまざまな人にとってもオープンな、大らかな設計ができたのは施主のAさんの懐の広さのおかげですね」と振り返る。櫻田建設の棟梁・櫻田さんも「リノベーションは想定外のことも少なくないですし、大変なことも多いのですが、その大変さを施主も現場も設計もみんなで協力して乗り越えている感があります。だからA邸のことを振り返るとみんなで〝楽
しかったね〞と言い合うんですよ」と笑顔を見せた。
「放課後に子どもたちの友だちが寄ってくれて、家のなかがにぎやかなのを見るとうれしい」と笑顔を見せるAさん。「人が集まる家」は家族とともに、ますますにぎやかな空間に育っていきそうだ。

DATA
床材無垢(アカシア)、
マーモリウム
内壁材塗り壁(珪藻土)、
ビニールクロス
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材窯業系サイディング
(一部のみ張替)

設計 / あくび建築事務所 | 施工 / 有限会社櫻田建設 | 竣工 / 2023/7 | 構造・工法・規模 / 木造軸組工法・2階建 | 敷地面積 / 278.31㎡(84.18坪)| 床面積 / 190.80㎡(57.71坪)/ 1階 150.23㎡(45.44坪) 2 階 40.57㎡(12.27坪)

暖房設備 / エアコン(電気)、薪ストーブ | 給湯設備 / エコジョーズ(ガス)| バス / TOTO サザナ | トイレ / TOTO GG1 | キッチン / あくび建築事務所オリジナル | 調理設備 / ガス | 窓仕様 / 樹脂サッシLow-Eペアガラス、アルミサッシ(既存部分)| 断熱材 / グラスウール、フェノールフォーム | 換気システム / 第3種換気

建築総工費 / 2,600万円台
坪単価 / 45~50万円